2019年11月08日 16:42 弁護士ドットコム
2020年に開催される東京五輪・パラリンピックの組織委員会は11月8日、都内で五輪の観戦チケットの2次抽選販売について発表した。発売枚数は約100万枚以上で、申し込みは11月13日からスタートする。
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札幌での開催が決定したマラソン競技は男女とも、チケットの販売は対象外。大会組織委員会では「すでに第1次抽選でチケットを購入している方には、払い戻しを含めた対応を検討している」と話している。
第2次抽選の概要は次の通り。
・申し込み受付は11月13日未明~11月26日11時59分
・当選結果発表は12月18日
・購入期間は、12月18日~1月10日23時59分(ただし、12月24日~1月6日11時59分まで休止期間、コンビニエンスストアでの現金決済による支払いは1月12日23時59分まで)
・購入できる最大枚数は18枚
第2次抽選では初めてボクシング競技が発売されるほか、札幌に開催変更となったマラソンをはじめ、競技のスタート時間の前倒しが検討されている水泳や馬術、トライアスロンなども販売対象から除外されている。
大会組織委員会の鈴木秀紀・マーケティング局次長は、マラソンの発売済みチケットについて、次のように話している。
「購入いただいたお客様の中で、払い戻しをご希望の方には対応を検討しているところです。札幌のコースや会場がまだ決まっていない状況でもあり、札幌のチケットが発売できるかもわからない。詳細が決まった段階で、購入された方にそれぞれご案内したい」
また、スポンサーである旅行会社3社が販売していたマラソン観戦のツアーについても、旅行会社と相談していきたいとした。
また、大会組織委員会の古宮正章・副事務総長は「こういう事態の中で、一生懸命、マラソンのチケットを買っていただいた方に不利益や不満がないよう対応していきたい。払い戻しだけでなく、何ができるか、今後考えていかなければと思っています」と話した。
観戦チケットは、第1次抽選で322万枚、追加抽選で68万枚を売り出していた。鈴木局次長によると、これまでのチケット販売で、次のような傾向がみられたという。
・過去大会で日本人がメダルを獲得している競技や人気の高い競技を中心に、決勝セッションの申し込みが多かった。
・最上位席(A席)と最下位席に比較的申し込みが多かった。
・金曜日夜や土曜日開催のセッションは申し込みが多かった。一部の競技をのぞいて、平日昼間のセッションは比較的申し込みが少なかった。
・座席数の多い会場での競技や予選のセッション数が多い競技は比較的、申し込みが分散する傾向があった。
具体的には、開閉会式や野球、競泳、柔道、体操、陸上決勝など、マラソンも人気が高かったという。
今年9月から11月にかけて日本でラグビーW杯が開催されたが、観戦チケットが発売されると、全国の国民生活センターには、非公式サイトで購入したチケットなどのトラブル相談が多く寄せられた。
そのため、大会組織委員会ではチケットの2次抽選にあたり、非公式のチケット転売サイトや、オークションサイト、フリマサイト、SNSなどからチケットを購入しないよう、あらためて注意を呼びかけた。
東京五輪のチケット販売公式サイトは https://ticket.tokyo2020.org/