企業口コミサイト「キャリコネ」は10月、「証券業界のホワイト度が高い企業ランキング」を発表した。証券業界に属する企業をピックアップし、キャリコネのユーザーによる「ホワイト度」評価の平均値が高い順にランキングにした。【参照元:キャリコネ】
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「証券」「ネット証券・ネット銀行」「グローバル金融」に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上評価が寄せられた企業。対象期間は、2017年4月~2018年3月。
1位は「野村證券」で、ホワイト度評価は3.33。2位以降、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」(3.30)、「SMBC日興証券」(3.26)、「大和証券」(3.09)、「みずほ証券」(3.00)と続く。
「残業は少なくなっており、水曜・金曜は早帰りが徹底」
1位の野村證券については、
「最近、残業は少なくなっており、水曜・金曜は早帰りが徹底されています。残業代もきちんとつくので、給与面や残業面には不満はありません。休日出勤もありません。自分の時間もしっかり持てるので、働く環境には満足しています」(コンサルティング営業/30代前半女性/年収650万円/2016年度)
といった口コミが寄せられている。業界最大手の同社は、世界30か国超、2万8000人超の従業員を抱える(2019年6月末時点)大金融サービスグループで、野村グループの中核企業だ。
社員一人ひとりの力を最大限引き出すため、グループとして人材育成に注力している。新人研修では、先輩社員が新入社員をきめ細かく指導するOJT(「インストラクター制度」)と集合研修を組み合わせており、全員対象の研修は、入社後3年間で6回ある。
それに加えて部門ごとの研修プログラムを提供したり社内公募制度や1年の海外修練制度など、社員のスキルアップやモチベーションアップにつながる多様な制度を用意している。
働き方の面でも、在宅勤務制度や時間単位での休暇制度、育児・介護時間制度、LGBT関連制度、障害者の多様な雇用機会提供など、ダイバーシティ&インクルージョン推進に積極的だ。
証券業界は勤務時間が長い印象があるが、業務効率化・労働時間削減に注力し、月の平均残業時間は15.8時間(2017年度実績)と少なめだ。