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「私の親、おかしいですよね?」父が月1欠勤、母が代わりに会社に連絡 「それでうまく回っているなら問題ない」という意見も

2019年11月04日 08:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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ヤフー知恵袋に10月中旬、「私の親がおかしいです」という相談があった。高校生の相談者は、父親が月1回の頻度で会社を休んでいるのが「おかしい」という。しかも、職場への連絡を父親本人ではなく、母親(父にとっては妻)がしており、「おかしいですよね?」と問いかけた。

相談者自身が小さい頃には休みの連絡を母親にしてもらっていたので、あまり深く考えてこなかったそうだが、高校生になりアルバイトを始めてから疑問を抱くようになったようだ。バイトを休む時は自分で連絡して謝罪するし、友達もみんな自分で連絡していて、「それが当たり前ですよね」と確認している。さらに、

「なのに、今もなお、父親は自分では連絡しません。母親も普通に電話かけてます」

と違和感を口にしている。(文:okei)

「ごめんだけど気持ちが悪いです」


この問いかけに、まず「月一回休みを取るのは特におかしくはない」という回答が寄せられた。働き方改革もあり、会社は有休を取らせる方向になってきていると説く。しかし、

「休む連絡をお母さんがするのはおかしいですね。ごめんだけど気持ちが悪いです」

と批判的な感想も付け加えた。

「社会人のマナー」や「会社を休むときの連絡」をネット検索すると、「電話で直属の上司にする」と解説する内容がほとんどだ。休んだ日の業務について聞かれてもすぐに答えられるし、口調で誠意が伝えられるという。よほどの重症や入院でもない限り、「本人が連絡」が基本。電話、メール、LINEといった手段の選択肢はあっても、妻や親が代わりに連絡することなどは想定されていない。

とはいえ、会社を休む連絡って、ものすごく気が重いものじゃないだろうか。実は、筆者も会社員の頃、病欠の連絡を一度だけ夫にしてもらったことがある。すぐに上司から「社会人なんだから自分で連絡しなさい」と穏やかに叱られた。口がきけないほど重症だったわけでもないので、お叱りはごもっともである。いま思えば、単に休む気まずさから逃げたい甘えだった。実際に、家族に頼むかどうかは別として、「連絡するのが苦手」な人は案外多いのではないだろうか。休みづらい職場や嫌味な上司であれば、なおさらだ。

一方、「おかしいと言う程ではない」と意見も

一方母が連絡することが「おかしいと言う程ではない」とフォローする人もいた。「職場や夫婦間で問題が起きていないなら、そんなに気にしなくていい」という意見だ。「月1回休むことで仕事のコンディションが整うならお父様なりの調整が上手くいっているという事。お母様に連絡をしてもらうことで心の平静を保てている可能性だってあります」と指摘。さらに、

「人間それぞれですから、どんなに小さなことでも『~するのが当たり前』ということは無いと思います。世間一般と比べて違和感のある事でも、当人たちの間でうまく回っているなら、それが正解と言っていいかと」

と優しいアドバイスを寄せている。

確かに、あまりにもマナーや一般常識にとらわれすぎると、個人の事情を考えなくなって窮屈だ。父親の職場が積極的に休ませているのか、無断欠勤よりはいいと思っているのかは不明だが、長年そうしているなら、それはそれで良いのだろう。

相談者が高校生になり、働く人の責任感や自覚が芽生えたのはいいことだ。ただ、それだけに親の弱さや甘さも見えてきて、責めたくなってしまうのだろう。自分も社会に出て、何十年も働く立場になれば、「お父さんには休みが必要だったんだな」と分かってくれるのではないだろうか。