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乃木坂46 賀喜遥香、清宮レイ、金川紗耶……バラエティ担当としての頭角を現す4期生メンバー

2019年11月03日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

『夜明けまで強がらなくてもいい』(type-B)

 乃木坂46の4期生が初めてお披露目されてから12月で1年が経つ。今年、9月にリリースした24枚目シングル『夜明けまで強がらなくてもいい』では、センターに遠藤さくら、フロントメンバーに賀喜遥香と筒井あやめが抜擢。『乃木坂46版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2019』では、田村真佑と早川聖来が先輩らと一緒に4期生としては初めて舞台公演で肩を並べるなど、本格的に個人にフォーカスが当たり始めている。


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 最近では、『乃木坂工事中』(テレビ東京系)での企画に加え、10月から新番組『乃木坂どこへ』(日本テレビ)がスタート。MCをさらば青春の光が務め、4期生がオールロケのバラエティに初挑戦する番組で、よりメンバーの素の表情が見えてくる。そこで試されるのが、バラエティ適応能力の高さ。秋元真夏や高山一実、松村沙友理など、多くの先輩メンバーがバラエティ番組に出演しているように、将来4期生メンバーも乃木坂46を代表して一人で出演する時がくる。


 と言いながら、賀喜はすでに単独で多くの番組出演を果たしている。8月には『夜明けまで強がらなくてもいい』の1人全国キャンペーンと題して、全国各地のラジオや地方テレビに出演し、1年前と比べてコメント力やリアクション、カメラの前での立ち振る舞いは見違えるほどに成長した。先日『乃木坂工事中』で遠藤と一緒に披露した「ミラクルマジックショー」では、バナナマン2人の強烈な顔芸にも負けず、しっかりと受け応えをしている。緊張しいでシャイな遠藤と筒井を支える形で賀喜が選抜に選ばれたのも納得できるポイントだ。


 賀喜が秋元や高山のようなオールマイティタイプとするならば、清宮レイは松村に似たオーバーなリアクションや愛らしさで乗り切る天真爛漫ガール。学年では岩本蓮加と同じ代である16歳の清宮は、幼さが残る元気いっぱいのメンバー。24枚目シングルヒット祈願で挑戦した富士登山ではペース配分を間違えたり、登山ロケの翌日に友達と約束をしたままだったりと、おっちょこちょいな性格も。だが、その太陽のような輝く笑顔で周りが許してしまうのは、松村とも通ずる一面。松村が“さゆりんごパンチ”、清宮が“レイパンチ”と互いに必殺技を持ち合わせているのも共通している。特技は流暢な英語とアクロバット。特に器械体操は、先日の『乃木坂工事中』でロンダートからバク宙を成功させるという、プロの体操選手レベルにまで成長。将来、スポーツバラエティでも十二分に活躍できるポテンシャルだ。


 最後に紹介したいのが、ややズレた発言や行動が目立つ、天然タイプの金川紗耶。あえて、先輩メンバーで挙げるとすれば、生田絵梨花や齋藤飛鳥といったところだろうか。齋藤と梅澤美波に紹介された『乃木坂工事中』の企画「4期生売り込みショー」で、クセが強い早口言葉を披露した時からその兆しは見え始めていたが、ファンの間で一気に話題となったのが「真夏の恐怖体験2019」で披露した真剣な怪談になぜか登場する“ミシュランマン”だろう。


 『乃木坂どこへ』でも、自己紹介でフライング気味に立ち上がって周りを驚かせたり、けん玉が得意と言いながらも実際は皿に乗せられるぐらいの腕前、ファミレスで前の人がまとめて注文したビーフシチューオムライスを再びオーダーしたり……と天然エピソードは数知れず。和ラーのスペシャルムービー「あすさんぽ」でも、掛橋沙耶香の出身地・岡山の話題になり、先輩の齋藤に「どこにあるか分かりますか?」と聞いてしまう一幕も。齋藤からはもちろん、ラジオ番組『乃木坂46の「の」』(文化放送)で共演した梅澤からも4期生のいじられメンバーと認められるほどに、そのキャラクターは浸透してきている。10月からは、ラジオ初レギュラー『乃木坂46 金川紗耶のイマレコ!』(AIR-G’ FM北海道)がスタート。回を重ねる毎に、彼女のキャラがより色濃く出はじめることだろう。


 バラエティ担当と一口に言っても、その意味は広く、2期生では新内眞衣、3期生では梅澤美波や与田祐希など、MCができたり、リアクションに長けていたりと様々なタイプがいる。今後、さらに4期生が単独でバラエティ番組に進出していけば、乃木坂46の色もさらに深まっていくはずだ。(渡辺彰浩)