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世界30カ国で導入!太陽光と空気だけで清潔な飲用水を生成するソリューション

2019年11月02日 10:01  Techable

Techable

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米国のスタートアップ企業Zero Mass Water(ゼロ・マス・ウォーター)によって開発された「SOURCE(ソース)」は、大気中の水蒸気を集め、ソーラーエネルギーを活用してこれを浄化し、清潔な飲用水を生成するオフグリッド型の浄水ソリューションである。
・太陽光と空気だけで清潔な飲用水を生成長さ120センチ、幅240センチの「SOURCE」は、大気中の水蒸気を効率的に捕らえることで、太陽光と空気だけで、米国環境保護庁(EPA)の基準を満たした清潔な飲用水を生成するのが特徴。

家屋やオフィスビル、校舎などに設置でき、2枚1組で、1日平均4リットルから10リットルの飲用水を生成できる。

浄水に必要なエネルギーは太陽光でまかなうため外部電力を必要とせず、モジュール式なので、用途やスペースに合わせて拡張できるのも利点だ。

「SOURCE」の価格は国・地域によって異なるが、北米では、送料や設置工事料金などを含め、2枚1組で5500ドル(約59万7700円)から6500ドル(約70万6300円)で販売されている。
・大規模自然災害の被災地でも活用される「SOURCE」は、これまでに北中米、中東、アジア、オーストラリアなど、30カ国以上で導入。

2016年に洪水に見舞われた米テキサス州オースティンや2017年9月の大型ハリケーン・マリアで甚大な被害を受けた中米プエルトリコなど、大規模自然災害の被災地でも、飲用水確保のためのソリューションとして活用されている。(文 松岡由希子)

Zero Mass Water