出張、経費管理クラウドサービスを提供するコンカーは11月1日、「出張」に関する調査結果を発表した。調査は7~8月にかけて実施し、「年に3回以上出張に行く」と回答した日本を含む22か国の7850人から回答を得た。
出張に行くときに重視することを聞くと、世界平均では「自分の身の安全」(31%)が最多だったのに対し、日本では「出張の目的が果たされること(43%)」が半数近くを占めて1位に。「自分の身の安全」(23%)と答えたのは2割にとどまり、自分よりも会社を気にかけてしまう日本人の真面目過ぎる傾向がみられた。
日本人の興味は「身の安全」より「お得な手配方法」
「出張で一番ストレスを感じるのはタイミング」を聞くと、日本では「出張後」(56%)と答えた人の割合が高く、「出張中」(26%)と「出張前」(19%)は3割以下だった。
一方、世界平均では「出張前」(37%)、「出張後」(33%)、「出張中」(30%)の順に。日本人は比較的、出張後にストレスを感じやすいようだ。理由を聞いたところ、「経費精算の支払いが遅れる」(58%)を挙げた人が多かった。
実際に、「日本は出張予約、経費管理のテクノロジーが遅れている」(59%)と6割が感じており、そのうちの半数は「安全管理ツールも不十分」とした。
また、「出張に関して何の研修を受けたいか」という質問に、日本人の6割が「お得な出張手配の方法」(60%)と回答。
対照的に、世界平均では「出張中の安全管理」(52%)、「次の出張に向けてどう備えるか」(49%)、「お得な出張手配の方法」(44%)、「効率的な経費精算」(42%)といった回答が並んだ。日本では出張時の各種手配を業者委託する考えが浸透しておらず、出張予約が個人に委ねられることが多いことが原因だと考えられる。