椎名林檎と宇多田ヒカルによる楽曲“浪漫と算盤 LDN ver.”が11月2日に配信リリース。本日11月1日にPVが公開された。
11月13日にオールタイムベストアルバム『ニュートンの林檎 ~初めてのベスト盤~』をリリースする椎名林檎。宇多田ヒカルとコラボレーションした“浪漫と算盤 LDN ver.”は、同アルバムの収録曲でディスク1の1曲目に収められる。椎名林檎と宇多田ヒカルは1998年に東芝EMIからデビューした同期で、楽曲“二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎”以来の共演となる。
“浪漫と算盤 LDN ver.”の作詞、作編曲、ベーシックトラックは椎名林檎が務め、管弦打楽器の編曲は村田陽一が担当。ピアノはヒイズミマサユ機、五弦ベースは鳥越啓介が演奏している。さらにアビイ・ロード・スタジオでロンドンフィルハーモニックオーケストラの演奏が収録された。
公開されたPVの監督は児玉裕一が担当。同曲のコラボレーションについて、椎名林檎と宇多田ヒカルがコメントを寄せている。
■椎名林檎のコメント
・「浪漫と算盤」制作に当たって
たいへん面白いプログラムでした。ご参加くださった宇多田ヒカル氏はじめ、村田陽一せんせい、演奏家のみなさんへ、改めてお礼申し上げたいです。ありがとうございました。
新たな作品に着手する際、わたしはいつも、なにかしら初めての試みをするようにしております。
今回はとにかく、和声から旋律からなにから、いつもみたく扇情的にせぬよう注意深く編みました。
ヒカル氏の声の成分がよく馴染む、酸素や水のような曲にしたくて。いつになくまろやかな響きを、味わっていただけますと幸いです。
言葉についても、本作では少々挑戦しています。或る日ヒカル氏が「それはゆみちん(椎名のこと)ならうまいこと書きそう」などと共通の知人らと話していたらしいテーマが「ロマンとソロバン」でした。半年ほどまえ小耳に挟んで以来「受けて立とうぞ」と力み続けた結果、仕上がったのがこの作品です。唄うのにやや照れました。
なお、二十年間、頑なに「国産採れたて」に拘って参りましたものの、これからさきはもっとのびのび自由奔放に書きたいです。どうぞ今後なお一層、よろしくお願い致します。
(などなど現場から愛を込めて「初めまして」「改めまして」のベスト盤もご用意しました。)
■宇多田ヒカルのコメント
林檎ちゃんとのデュエットは3回目になりますが、過去のカーペンターズのカバー、私の楽曲に客演していただいたケース、を経て、今回は椎名林檎ワールドどっぷりの新曲とMVに参加できてとても嬉しいです。長丁場のMV撮影の待ち時間も、こんなに楽しく笑って過ごしていいのかというくらい楽しく過ごせて、全てが贅沢な時間でした。これからが楽しみです。