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NHK朝ドラ『おちょやん』のヒロインに杉咲花、脚本は八津弘幸

2019年10月31日 12:30  CINRA.NET

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杉咲花
2020年後期のNHK朝の連続テレビ小説『おちょやん』のヒロイン役を、杉咲花が務めることが発表された。

2020年秋から放送される『おちょやん』のヒロインは、喜劇女優として活躍し、やがて「大阪のお母さん」と呼ばれるようになる竹井千代。女優・浪花千栄子の人生をモデルにした作品だ。タイトルの「おちょやん」は、「おちょぼさん」が訛った大阪の言葉で茶屋や料亭などで働く小さい女中を指すとのこと。

脚本は『半沢直樹』『陸王』などの八津弘幸。制作統括は櫻井壮一、熊野律時、演出は梛川善郎、盆子原誠らが担当する。撮影は2020年4月から開始予定。

大阪の南河内の貧しい家に生まれ、女優の道へ飛び込んでいく竹井千代役を演じる杉咲花は、1997年生まれ。『とと姉ちゃん』『いだてん~東京オリムピック噺~』といったNHKのドラマにもこれまで出演経験がある。

NHK朝の連続テレビ小説は現在、戸田恵梨香主演の『スカーレット』が放送中。2020年前期には窪田正孝主演の『エール』が放送される予定だ。

■八津弘幸のコメント
八津です。2020年後期、オリンピックも終わり全国的に脱力しているその隙に、“朝ドラ”を書かせていただくことになりましたw
ありがとうございます。光栄です。父と母が大喜びです。
僕は生まれも育ちも関東ですが、不思議と関西を舞台にしたドラマを書く機会も多く、何か運命的なものがあるのかもしれまへん。
物語の主人公である千代は、ご多分に漏れず苦難の人生を歩むわけですが、やがて昭和の喜劇界を支える名女優へと成長していきます。その背景には孤独や喪失といった重いテーマを孕んでいますが、そんなものは笑い飛ばす、千代の人生そのものが喜劇であり、この作品そのものが喜劇だと思っています。
突然ですが、僕の中で“朝ドラ”の記憶と言えば、やはり『おしん』です。小学6年の頃だったと思いますが、好きだった女子が、毎朝おしんの話をするんです。当然ぼくもその子と話したい一心で、おしんを見るようになりました。
彼女と大根飯について話したことが、僕の初恋の思い出です。
それくらい老若男女に愛され、毎朝好きな人との会話のきっかけになるような、そして30年後も思い出してもらえるような作品を目指して頑張ります。
この作品が放送されてから、朝仕事に遅刻する人が増えたとクレームがくるようになれば、もう最高ですw

■櫻井壮一 制作統括のコメント
今から70年近くも前のことです。一時期、女優をやめていた浪花千栄子さんが復活するきっかけとなったのが、BK(NHK大阪)制作のラジオドラマでした。そのラジオドラマがNHKのアーカイブスに残っていて、それを聴いてみると温かい気持ちになりました。
このドラマは、大正から昭和の戦前、戦中、戦後の激動の時代に大阪で、女優という芸の道を一途に歩んだ女性の物語です-
などと書くと、「また昭和の古い話かー」と思われる方もいるかもしれません。確かにその通り、昭和の古い話なのですが・・・しかしながら、古い話を新しい視点で、ドラマティックに、できるだけ多くの方々に楽しんでいただけるドラマになるよう努めてまいります。
ヒロインは杉咲花さんです。チャーミングさと力強さを兼ね備え、演技力が抜群にある、すばらしい女優さんで、今回是非ともヒロインに、とオファーさせていただきました。
放送までまだ少し時間がありますが、なにとぞ、末永く、ごひいきを賜りますよう、お願いいたします。