「キャリコネ」は9月、「小売業界の休日の満足度が高い企業ランキング」を発表した。【参照元:キャリコネ】
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「百貨店」「コンビニ」「スーパー」「地方スーパー」「ホームセンター、ディスカウントストア」「ドラッグストア」「家電量販店」に記載がある企業のうち、2016年4月1日から2018年3月31日までの間に「キャリコネ」に20件以上の評価が寄せられた企業。企業別にキャリコネユーザーによる「休日の満足度」を5点満点で算出し、高い順にランキングにした。
1位は「高島屋」で、休日の満足度は3.52。2位以降、「三越伊勢丹ホールディングス」(3.34)、「コーナン商事」(3.29)、「ダイエー」(3.27)、「アインファーマシーズ」(3.22)と続く。
「休みはしっかりとれる。残業はたまにありますが我慢できる程度」
1位の高島屋については、
「休みはしっかりとれます。残業はたまにありますが我慢できる程度です。女性が多いですが妬みやっかみなどもなく、職場の環境はよかったです。アルバイトは大学生が多く、お歳暮、バレンタインシーズンになると大量雇用されるのですがスタッフの指導でバタバタしたり、やはり学生なので、急に休まれるとこちらに負担がくるので大変なときもありました。ただ、配属される前に本社で研修をされるみたいなので、こちらの負担が少なくなるよう配慮されていました。」(カウンターセールス/20代後半女性/年収300万円/2015年度)
といった口コミが寄せられている。高島屋は、大阪・難波に本社を置く大手百貨店。その歴史は非常に長く、創業は1831(天保2)年で、京都の古着・木綿商としてスタートした。1896年には京都南店にショーウインドーを設けるなど、今の百貨店の原型となる店舗を作り上げている。
高島屋は、顧客に豊かな暮らしを提案するためには、社員もゆとりある暮らしを維持していく必要があるとの考えから、社員のワークライフバランスを重視している企業。育児休職や出産休暇、配偶者分娩休暇、介護休暇、ボランティア休暇、スクールイベント休暇、ワークライフバランス休暇など、さまざまな休暇制度を導入している。
また、育児勤務制度は子どもが小学4年生まで利用可能で、希望に応じて勤務パターンを選ぶことができる。これらの取り組みによって、「プラチナくるみん」「えるぼし」の認定、「女性が輝く先進企業2017」の「内閣総理大臣表彰」受賞などがある。
小売業界は忙しいというイメージもあるが、年間労働時間の削減にも注力している。2017年度の月平均所定外労働時間は4.5時間、有給休暇の平均取得日数は10.3日。また、4週8休制と連休などを組み合わせて年間休日122日を確保している。プライベートな時間を確保しやすい環境となっている。