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三越伊勢丹がオンライン完結型のオーダースーツ事業参入、写真2枚で注文可能

2019年10月29日 16:42  Fashionsnap.com

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「Hi TAILOR」発表会の様子 Image by: FASHIONSNAP.COM
三越伊勢丹が10月29日の今日、オンラインでの紳士服のカスタムオーダーサービス「ハイ・テーラー(Hi TAILOR)」を本格的に開始した。三越伊勢丹ホールディングスではこれまで、店頭での採寸データを基に、オンラインから紳士服をオーダーするサービスは既に提供していたが、採寸から到着までオンラインで完結するサービスは初めて。2019年度の主軸に掲げているデジタル事業の新規プロジェクトとして展開する。
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 ハイ・テーラーはスマートフォンで身体を正面と側面から撮影した2枚の写真と、身長と体重のデータから紳士服をオーダーできるサービスで、現在はシャツのみを展開。生地は、無地からストライプ、チェック、ヘリンボーンまで約90種類から選択可能で、襟の形やボタン、カフスのデザインを含め約25万通りのバリエーションを用意している。最短3週間で商品が自宅に届くため、来店せずに注文が完了する。1枚の価格は税別8,900円~。採寸は、中国企業 TOZI(SHENZHEN TOZI TECHNOLOGY CO., LTD)が開発したAI採寸技術「ワン・メジャー(1 measure)」を採用するとともに、三越伊勢丹の過去20万件のオーダーデータを参考にし、フィット性を向上させたという。10月1日から関係者など一部に対して試用運転を開始していた。
 同社が運営する基幹3店舗(伊勢丹新宿店メンズ館、日本橋三越本店、銀座三越)をはじめとした各店の紳士服オーダーの顧客層は40代~50代であるのに対し、ハイ・テーラーではオンラインショッピングに対する抵抗が少ない20代~30代のビジネスパーソンをメインターゲットに据える。紳士服オーダーのエントリー層に利用してもらうため、店頭でのシャツのオーダー価格(税別約1万5,000円~)と比較して手に取りやすい価格に設定し、これまでリーチが低かった層にアプローチする。
 紳士服のオンラインオーダーサービスには青山商事やZOZO、伊藤忠商事、コナカなどが参入しているが、ハイ・テーラーでは生地のクオリティーや選びやすさの観点で差別化を図る。生地選びでは、着用シーンやなりたいイメージからスタイリストが最適なものを提案するレビューサービスを用意。また、世界三大コットンのひとつ「新疆綿(しんきょうめん)」を使った生地を採用しているほか、襟やボタン、カフスをファビオ・ボレッリがデザインを監修することで、百貨店クオリティーを実現している。スーツのオーダーは来春に始める予定だ。
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■ハイ・テーラー:公式サイト