2019年10月29日 07:01 リアルサウンド
フランシス・フォード・コッポラ監督作『タッカー』が、4Kデジタルリマスター版でリバイバル上映されることが決定した。
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本作は、ジョージ・ルーカスが製作総指揮を務め、コッポラ監督が、1940年代アメリカの巨大自動車産業界に、たった1人で挑んだ男プレストン・トマス・タッカーの果敢な挑戦を映画化した人間ドラマ。
流線形の躯体にリア駆動、当時はまだ珍しかったシートベルトを装備するなど、先進的な設計の“タッカー・トーピード”。その開発者であるタッカーは、夢にみた“未来の車”の生産販売に向け、準備を進めていた。巧みな広告戦略も功を奏し、一躍注目を集めたタッカーだったが、巨大な自動車産業界や保守的な政財界が彼の行く手に立ちはだかる。生産台数わずか51台に終わった幻のクルマ・トーピード=通称“タッカー’48”。約40年後の撮影時にも実に47台が現存しており、オーナーズクラブの協力で劇中にはそのコレクションの大半が登場。コッポラ監督自身もオーナーの一人だった。
出演は『クレイジー・ハート』でアカデミー賞主演男優賞に輝いたジェフ・ブリッジス、『ニクソン』『ザ・コンテンダー』のジョアン・アレン、『ワン・フロム・ザ・ハート』のフレデリック・フォレスト、本作でゴールデングローブ賞助演男優賞に輝いたマーティン・ランドーら。撮影は『暗殺のオペラ』『ラスト・タンゴ・イン・パリ』などの名匠ヴィットリオ・ストラーロが担当した。なお、本興行は2K素材での上映となる。(リアルサウンド編集部)