2019年10月27日 10:41 弁護士ドットコム
天皇陛下の即位にともなう「即位礼正殿の儀」に参列するため来日したエスワティニ王国(旧スワジランド王国)の国王、ムスワティ3世が話題になっている。
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外務省によると、エスワティニ王国は、アフリカ南部にある。面積は、1.7万平方キロメートルで、日本の四国よりも、少し小さいくらいだ。
イギリスから独立した1968年以降、「スワジランド王国」という国名を名乗っていたが、ムスワティ3世が2018年、国名を改めると宣言した。
ムスワティ3世は10月21日夕方、安倍晋三首相と首脳会談をおこなった。天皇陛下の即位に祝意を示したうえで、日本に対する敬意を表したという。
このとき、ムスワティ3世が民族衣装を着ていたことから、ツイッター上で「こうやって民族衣装で即位を祝って頂けるのは嬉しいよね」「国王の衣装めっちゃお洒落で可愛くないですか」という声があがった。
一方で、ムスワティ3世の放蕩ぶりも「無茶苦茶だ」と注目があつまっている。過去には、次のような報道がされている。
・ムスワティ3世にささげられるダンス儀式が毎年恒例で開かれており、2008年には7万人の少女が参加した。この儀式は、若い処女だけ参加が許されているという。(AFP・2008年9月2日)
・ムスワティ3世は、HIVの感染対策として「若い女性のセックスを5年間禁止する」と発表した。(朝日新聞:2001年9月19日)
・ところが、そのムスワティ3世本人がルールに背いたとして、300人の女性が抗議で王宮に詰めかけた。国王は非を認めて、牛1頭を差し出した。牛は女性たちの村でバーベキューになった。(朝日新聞:2001年11月13日)
AFPによると、ムスワティ3世は「アフリカ最後の絶対君主」と言われており、130万人の国民63%が貧しい暮らしをおくっている。15人の妻と25人以上の子をもっているという。
外務省によると、同国では現在、政党活動が認められておらず、民主化を求める抗議運動が散発的に発生している。
しかも、HIVの感染拡大が深刻でありながら、その対策が遅れているなど、国外からの批判もあがっているようだ。