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飲み会での「上司のコップを絶対空にするな」という空気にウンザリ 「わんこそばかよ」「"自分で頼め"って思う」

2019年10月27日 08:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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若者の飲み会嫌いは珍しい話ではなくなった。ただ、正確には「友達と飲むのは好きだけど会社の人と飲むのは嫌い」が本音なのではないか。5ちゃんねるに9月下旬、「会社の飲み会で『上司のコップを絶対空にするな』と言われ全員のコップ見ている必要があるんだよな」というスレッドが立った。

「『自分で頼め』っていつも思う」
「注がれるのが嬉しい寂しいおっさんが多いんだよ」
「わんこそばかよ」

上司のコップばかりを気にしていたら飲食を楽しむことはできない。この風潮を正してほしいと考えている人は多くいた。(文:石川祐介)

上司も「飲むペースくらい自分で決めたい」と不満


「『乾杯はビールだが2杯目からはみんな好きな酒を飲むから、お前は全員の好きな酒を覚えてビールが無くなりそうな頃合いで注文してけ』って言われて必死にメモ取って酒の名前を覚えてたわ」

最近はビール以外の酒を飲む人も増え、手酌する機会は減ったが、その代わりに上司の好きなお酒を覚え、空き状況を見てオーダーしなければいけないケースも出てきているようだ。また、「俺の会社は常務が下っぱに注いで回ってたからな」と逆に上司に注がれるパターンに苦しむ人もいる。

「実際に注がれると腹が立つだけ。飲むペースや量くらい自分にコントロールさせろ」

この風習を嫌っているのは若い世代に限らない。部下に勝手に注がれてしまうと、飲むペースが乱れてしまうと上司側からの不満が見られた。他にも、「なくなったらすぐにメニュー差し出すのもやめろ」と感じている人もいるようだ。

「飲み会で気を使えない人=仕事ができない人」という安直な評価

「気が効くアピールのために上司全員のコップを監視し素早く酒を注ぐバトル。遅れをとると気が効かない奴のレッテルを貼られて社内評価が著しく下がる」

この悪しき風習が衰退しないのは、「飲み会で気を使えない人=仕事ができない人」という認識がどこかにあるから、と指摘する人も。ただ、「取引先主催の宴会で酒を注いでばっかの営業マンとかいるけど、上手くコミュニケーション取れないのを誤魔化してるだけだぞ」といったコメントがあるように、飲み会で器用に立ち振舞っている人が必ずしも優秀とは限らない。

「取引先に1社だけそういう古い体質残してるところがあるな。そこの社長がここ数年若年者の退職が相次いでいるとボヤいてた」

飲み会の古いルールのせいで優秀な社員が去り若手社員が定着しない企業もあるようだ。そもそも、飲み会は会社の業務時間外に行われることがほとんどだ。本来なら参加しなくても問題ない。そこで古いマナーを強要するばかりでは、従業員のロイヤリティは高まらないだろう。