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『バチェラー・ジャパン』シーズン3・最終話ーーバチェラー友永が最後に選択した“好き”とは?

2019年10月26日 18:31  リアルサウンド

リアルサウンド

『バチェラー・ジャパン』(c)2019 Warner Bros. International Television Production Limited. All rights reserved.

 『バチェラー・ジャパン』シーズン3・第10話ーバチェラー友永が選んだ運命の相手とは? 成功を収めた一人の独身男性=バチェラーである青年実業家・友永真也のパートナーの座を巡り、20人の女性たちが競い合う人気リアリティーショー『バチェラー・ジャパン』シーズン3。そのエピソード10が、10月24日よりAmazon Prime Videoにて配信されている。


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「まさか、こんな最後を迎えるなんて、思ってなかったな」


 思いもよらぬ展開に、友永はこう口にした。最終回の舞台は、友永の第二の故郷であるフランス。運命の相手にバラを手渡すため、友永は岩間恵と水田あゆみの二人とそれぞれ、バチェラーとしての最後の時間を過ごした。


 まずは、岩間。友永は岩間について「この人が運命の人なんじゃないのかな、って思わせてくれてる女性です」と語る。一方で岩間は、直前のインタビューで「最後まで楽しかったな、いい時間だったなって思えるようなデートにはしたいって思うんですけど……そうならないんだろうな」と意味深な発言をしていた。


 キックボードで、楽しそうにパリを散策する二人。しかしその後、レストランで食事をしていると、二人の間には不穏な空気が漂い始める。食の好みに違いがある友永と岩間。友永は岩間の好みに合わせたいと考えているようで、苦手な食べ物に対しても平然を装おうとする。そんな友永の言動に、冷ややかな表情を見せ、キツくあたる岩間。そのときの心情を岩間は「私の好みに合わせてくれようとするとか、頑張ってくれようとすることに関しては、“嬉しい”っていう感じではない」と振り返り、バッサリと切り捨てる。友永の強がって繕った言動が、裏目に出てしまったのだ。岩間には、それが鬱陶しく映り、「長く一緒にいたらどうなんだろう?」と疑問を抱かさせてしまったようだった。


 その夜、友永の部屋で、正直な想いを包み隠さずに伝え合うことになった二人。友永は岩間との最初のデートの思い出を語り、自身が口にした「好きになってほしい」という言葉に対して、実のところどう思っているのかを尋ねた。「真也さんと100%向き合うときがきたんだなって思いました」と話していた岩間は、嘘偽りなく自分の想いを明かし始める。「(真也さんのことが)すごく好き」と前置きしつつも、友永にとってほろ苦いものとなる、素直な気持ちを打ち明けた。


「これって恋愛感情なのかなって思うと、ちょっと違和感が」


 エピソード9のローズセレモニーで、名前を呼ばれたときにすぐには反応せず、一瞬戸惑ったような間があった岩間。バラを受け取ったあとも、その表情はどこか曇っていた。エピソード冒頭の意味深な発言も、友永に対する“好き”が本当に恋愛感情なのかわからずに、悩んでいたゆえに出てきたものだったのだろう。


 「本当にごめん」と俯く岩間を抱き寄せる友永。岩間の告白に「正直ショックでした」と傷つく友永だったが、涙を堪えながら「ほんまにずっと好きでした」と彼女への想いをぶつけ続けた。


 翌日、友永は水田とデートへ。「大切な言葉だからこそ、今まで“好き”という言葉を口にしてこなかった」と語る水田は、「最後の一人に選んでもらえなかったとしても、これだけはちゃんと伝えとこうと思ってます」と意気込む。「真也は何も答えなくていいで。一回しか言わへんからよく聞いてな」と前置きした水田。「好きです」。照れ笑いを浮かべながらの水田からの告白に、友永は心を掴まれているようだった。


 そんな友永もまた、「会うたび、どんどんどんどんあゆみに対して、想いが強くなってきてて」とはにかんでいる。


 友永は恐らく、水田と過ごしているときにも岩間のことが頭から離れなかったのではないだろうか。そして水田もまた、そんな友永の想いを理解していたに違いない。それでも彼女は自分の想いを言葉にしてまっすぐに友永へ届けた。そんな水田の健気な姿に、友永の心は揺れ動く。水田への「何回バチェラーやっても、絶対このフランスに来てるのは、あゆみやで」という言葉は決して嘘ではないはずだ。


 ローズセレモニー前のインタビューで、友永は「いま、自分の気持ちが、正直わからないところがあります」とコメント。セレモニー会場へ向かう車内で、彼の目は、すでに涙で滲んでいた。


「僕の最後のバラを受け取っていただけますか?」


 友永がバラを手渡した相手は、水田だった。


 だが、最後に岩間とお別れするときに友永は「ほんまに、ずっと好きでした」と、もう一度想いを告げる。その想いには答えずに「幸せになってね」という言葉を残し、その場を立ち去る岩間。「恵! 恵ーー!!」と友永が呼びかけるも、彼女が振り返ることはなかった。


 友永は、岩間に対する“好き”と水田に対する“好き”の違いを考えていたと話す。そして、岩間のことを好きだった友永の想いごと包み込んでくれた水田を「愛している」のだと伝えた。


 最後まで読めない展開が続いたが、これまでにない終幕に感動した視聴者も少なくなかったはず。特注の婚約指輪を「これが次の終着点までの切符がわり」と跪いて、水田の指にはめた友永。『バチェラー・ジャパン』シーズン3は幕を閉じたが、二人の旅はまだまだ続く……と信じたかった。(文=片山香帆)