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福士蒼汰と菜々緒の想いが繋がる 『4分間のマリーゴールド』雨の中の告白

2019年10月26日 07:51  リアルサウンド

リアルサウンド

『4分間のマリーゴールド』(c)TBS (c)キリエ/小学館

 みこと(福士蒼汰)の沙羅(菜々緒)への気持ちがついに報われるーー『4分間のマリーゴールド』(TBS系)第3話では、沙羅からの突然の告白に驚きつつも、みことは雨の降りしきる中、沙羅を抱きしめ同じ気持ちでいたことを伝える。


 みことは緊急出動した先で廉(桐谷健太)の古くからの友人である広洋(佐藤隆太)と再会する。広洋はしばらく花巻家に寝泊まりすることに。花巻家と食事をするなど、久しぶりの会話を楽しんだ。そのうち広洋は、沙羅をアシスタントとして海外に連れて行くと言い出す。沙羅も海外への夢があったため乗り気だったが、廉とみことは反対していた。みことは、沙羅は絵が描きたいのにカメラマンのアシスタントで海外に行っても意味がないのではないかと沙羅を詰めると、2人は険悪なムードになってしまった。


【写真】傘をさす福士蒼汰


 後日、みことは、沙羅の海外行きを反対した本当の理由を話すつもりで、大雨の日に出かけて行った沙羅を迎えに行った。しかし突然、沙羅から先にみことのことを好きだったと告白されてしまう。沙羅は、結局海外に行く話を断っており、その理由はみことと同じくみことから離れたくないからだと言う。みことも、同じ気持ちだと沙羅を抱きしめる。2人ははれて両思いとなった。


 第3話からは『ROOKIES』以来の桐谷との共演となる佐藤が登場する。佐藤は朝の連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合)にも出演し、同時期に2つのドラマで異なった顔を見せている。『スカーレット』では主人公に柔道の教えを説く師範役だが、本作では底抜けに明るいカメラマンの姿を見せた。時代も違えば、雰囲気やキャラクターの性格も全く違う役を器用に演じ分けていた。


 本作での佐藤は、廉の親友であり、花巻家と古くから親交のある役柄だ。広洋は持ち前の明るさと優しそうな笑顔で登場すると、一瞬で作品の中に溶け込み、花巻家に馴染んでいった。家族4人でのシーンが多かった花巻家に広洋が混ざり、食卓を5人で囲む姿は家族が1人増えたような印象だ。ニコニコと笑顔を振りまき、自由で物怖じせず、まさに太陽のような男である。


 佐藤の表情や全身を大きく使った芝居は、一挙手一投足に広洋らしさが伝わってきてキャラクターの魅力がよくわかる。さらに広洋が登場したおかげで、安定感のあった花巻家の生活にも変化が訪れる。珍しくみことと沙羅が衝突したり、沙羅に海外に行くチャンスも舞い込んだ。このチャンスは最終的にみことと沙羅が両思いであることが発覚するきっかけにもなっているので、広洋は本作のキーパーソンと言っても過言ではないだろう。


 次回はみことと沙羅がデートに出かけることが予告で明らかになっている。義理でも姉弟である2人がどのように付き合いを進めていくのか。そして沙羅の運命はいかに。乗り越えなければいけない試練がたくさん立ちはだかるが、2人を応援しながら見守りたい。


(Nana Numoto)