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THE RAMPAGE、パフォーマンスにさらなる磨き 「SWAG & PRIDE」MVなどから魅力を探る

2019年10月25日 14:01  リアルサウンド

リアルサウンド

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE 『SWAG & PRIDE』CD

 16人編成という大所帯で、EXILE TRIBEの中でも圧倒的な存在感を放つTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)。今年9月12日には結成5周年を記念する『THE RAMPAGE from EXILE TRIBE 5th Anniversary Special Event』を思い出の地・代々木公園野外ステージで行い、セカンドステージへの一歩を踏み出した彼らが、来たる10月30日、2ndアルバム『THE RIOT』をリリースする。


 THE RAMPAGEのメンバーは、ボーカルの川村壱馬、RIKU、吉野北人。パフォーマーのLIKIYA、陣、神谷健太、与那嶺瑠唯、山本彰吾、岩谷翔吾、浦川翔平、藤原樹、武知海青、長谷川慎、龍、鈴木昂秀、後藤拓磨。20014年夏に正式メンバーの座をかけて「武者修行」を行った結果、リーダーのLIKIYA、陣を中心に参加メンバー全員でグループを結成した。そして、2017年1月にシングル『Lightning』でメジャーデビュー。同曲はオールマイティーなメインボーカル川村壱馬の勇ましい低音ラップを軸に、表現力豊かなRIKUの澄み切ったハスキーボイス、あどけなさの残る吉野北人のシルキーボイスで次から次へと攻め立て、リスナーを翻弄するような仕上がりに。ダンスに関しても、デビュー当初は“暴れ回る”というグループ名を体現するような“ワイルドでパワフルな群舞”の印象が強かった。しかし、現在はさまざまな経験から得た自信が発言やパフォーマンスに顕著に出ており、縦横無尽に駆け回るようなアグレッシブさは残しながらも、大人の余裕やグルーヴ感、色気を纏ったパフォーマンスもまた、彼らの魅力の1つとなっている。


(関連:THE RAMPAGEが語る、16人で臨んだ新曲と初アリーナツアー「第2章に踏み出すきっかけに」


 デビューからの約3年で、Jr.EXILE世代(GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ)の人気を支えるまでに進化したTHE RAMPAGE。彼らを一躍有名にした作品といえば、現在上映中の映画『HiGH&LOW THE WORST』だろう。『HiGH&LOW』シリーズと人気漫画『クローズ』の世界観がクロスオーバーする本作には、ボーカルの川村壱馬と吉野北人、パフォーマーの鈴木昂秀と龍が出演。『PRINCE OF LEGEND』に続いて2度目の映画出演となる川村壱馬は、主人公の花岡楓士雄役に抜擢され、いつものストイックでクールな印象とはひと味違う、笑顔がチャーミングな熱い男を熱演。花岡楓士雄の幼馴染み・高城司役を演じた吉野北人と共に、メディアに登場する機会も増えた。さらに、THE RAMPAGEの最新シングルの表題曲、は『HiGH&LOW THE WORST』の主題歌に、カップリング曲「FIRED UP」は挿入歌となっており、「SWAG & PRIDE」は『HiGH&LOW THE WORST』の世界観とコラボレーションしたMVが277万再生(YouTube 2019年10月24日現在)を突破。その注目度の高さを窺わせている。


 「SWAG & PRIDE」は、ギターリフの映えるバンドサウンドと重厚なビートが後押しするなか、頂点を目指す男達の信念や覚悟、生き様を描いたロックチューン。映画に向けて制作されため、その物語に寄り添った歌詞にはなっているものの、仲間と力を合わせて夢を追うTHE RAMPAGEの姿は、物語の内容をまだ知らないリスナーにとっても応援歌として響くことだろう。川村壱馬の芯の強い歌声が男達の闘志を表現しているとすれば、吉野北人とRIKUの歌声は、軽やかにジャンプして相手に飛びかかるイメージや、仲間との爽やかな友情のワンシーンを浮かび上がらせるような存在。じつにバランスのいいハーモニーが、この曲のキャッチーさをさらに引き立たせる。なお、THE RAMPAGEでは主にLIKIYA、山本彰吾、与那嶺瑠唯、陣が振付を担当しているが、他のメンバーが分担して振付を考えることもあり、今回は『HiGH&LOW THE WORST』にも出演している鈴木昂秀と龍が制作。大型タイアップで初めて振付を任され、プレッシャーもあったというが、ライブ映え抜群のダイナミックな振付が完成した。


 ちなみに、ボーカル3人が歌に徹している「SWAG & PRIDE」に対し、アルバム『THE RIOT』のリード曲「Move the World」などでは16人全員でダンスを披露。パフォーマーだけを見ても、LIKIYA・藤原樹はR&B、陣・与那嶺瑠唯はポッピン、後藤拓磨はオールドスクールヒップホップ、長谷川慎・武知海青はクランプ.、浦川翔平・岩谷翔吾はニュージャックスウィングというようにそれぞれ得意とするジャンルが違うため、MVではソロダンスも必見だ。上裸組(?)の武知海青・LIKIYAの肉体美にもぜひ注目していただきたい。


 来年は『LDH PERFECT YEAR 2020』の一環として、2月から『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2020 “RMPG”』を開催することも決定している彼ら。本日10月25日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)出演でさらに脚光を浴びるであろうTHE RAMPAGEが、2020年、日本中で暴れ回る。(斉藤碧)