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『ポケモン ソード・シールド』一足先に体験! 序盤から新ポケモンが続々登場

2019年10月25日 11:41  リアルサウンド

リアルサウンド

『ポケモン ソード・シールド』先行体験でのプレイ画面。(画面は開発中のものです)(C)2019 Pokemon. (C)1995‐2019 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.

 株式会社ポケモンで10月某日、『ポケットモンスター ソード・シールド』国内最速メディアプレビュー会が実施された。本稿では、筆者が実際に体験した同タイトルの感想と、株式会社ゲームフリークより、常務取締役 兼 同作プロデューサーの増田順一氏、ディレクター・大森滋氏のコメントを紹介。作品を一足先に理解するための一助になれば幸いだ。


(参考:『ポケモン ソード・シールド』公式サイトでバグ?


 イベントは増田氏・大森氏による解説からスタート。大森氏が「今作は“最強のポケットモンスター”をテーマに制作した」と前置きしつつ、増田氏は「3年ぶりの完全新作。捕まえて集めて育てて交換する、歴代シリーズからの要素を引き継ぎながら楽しめる」と、本質的な魅力は変わっていないと強調した。


 また、大森氏は今作の舞台となるガラル地方について「自然豊かで、ポケモンと人が暮らしながら発展している地域。各地にポケモンジムが存在し、ポケモンバトルが最大のエンターテイメントとして楽しまれているのも特徴で、主人公はそれらのチャンピオンを目指していく」と解説する。


 今作からの新要素である“ダイマックス”については、大森氏が「見た目の迫力もさることながら、強大な力を手に入れることができ、迫力あるバトルを楽しむことができる。野生でもマックスレイドバトルでダイマックスポケモンが出現し、4人で楽しむことができる。マックスレイドバトルを体験できるのはワイルドエリアという広大なフィールドで、様々なポケモンや道具が探せるように、カメラを操作できるのも特徴」と教えてくれた。続けて増田氏は「新たな要素はたくさんあるが、見たこともないポケモンが草むらから飛び出してくる感動とか、ジムを巡ってライバルやトレーナー、街の人との出会いを楽しんだりと、ポケモンならではの普遍的な面白さを楽しんでもらえれば」と語る一幕も。


 2人の貴重な解説のあとは、いよいよ体験プレイへ。牧歌的な町が主人公の住む場所で、ストーリーの最初、家を出てすぐの住人からは、シリーズお馴染みのセリフ「科学の力って、すげー!」が聞けたことにも感動した。最初に訪れたライバル(ホップ)の家では、ガラル地方の現チャンピオンである兄(ダンデ)のトレーニングルームを見ることができたりと、序盤から情報量が多く感動するポイントも多数だった。


 しばらくプレイを続けると、最初の3匹(サルノリ・ヒバニー・メッソン)を選ぶ場面へ。筆者はサルノリを選び、ライバルとのバトルを経ていよいよ旅立ちへ。


 フィールド上のポケモン出現地点(草むら)では、『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ & イーブイ』と同じく野生のポケモンが可視化され、触れると戦闘になる「シンボルエンカウント」方式を採用。と思いきや、シンボルに触れなくても戦闘がスタート。これについて、後ほど大森氏は「『ポケモン ピカ・ブイ』でのシンボルエンカウントが好評だったが、ランダムエンカウントはまた違う遊びだと感じた。遊び方を膨らませるという意味で使い分けている」と、両方を採用した理由について語ってくれた。


 続々と現れる新ポケモンに興奮しつつ訪れたポケモンセンターでは、回復だけではなく、姓名判断(ニックネーム変更)と技の思い出し・忘れができるようになっていた。これについては、大森氏が「育成に関しては今回かなり力を入れていて、最初の3匹も通信対戦で活躍できるくらい強く育てることができます。ストーリーで捕まえたポケモンも対戦で活躍できるくらい育成が便利になっているんです」と、重要な発言をしていたことを伝えておきたい。


 バトル画面では、モンスターボールは以前に投げたものがショートカットメニュー(X)で出るようになっており、ゲットの際にかなり時間短縮できることも判明。序盤はこの機能にかなりお世話になることだろう。


 その後、「マックスレイドバトル」を体験させてもらえることに。ワイルドエリアへ突入し、塔のような場所でどうぐを使って呼び寄せることに成功。今回対戦したのは「バタフリー(キョダイマックスのすがた)」だ。ダイマックスポケモンの強さは圧倒的で、普通のポケモンで挑むと、タイプ相性はほぼ関係なく、1発でひんし~HP大幅減少まで追い込まれてしまう(倒されてしまっても「おうえん」で復活することも)。


 しかも一定のところまでHPを削ると「ふしぎなバリア」が発動。攻撃がほとんど通らなくなり、3ゲージを削ればバリア解除&弱体化するようになった。なんとか攻撃を耐えつつ、無事に「特別なバタフリー」をゲットすることに成功するも、通常のポケモンバトルと違った面白さを体験できたことに、しばらく興奮が抑えられなかった。


 最後に行われた質疑応答の時間では、新ポケモンの情報がこれまでのタイトルよりも少ないことについて、広報担当者が「広報方針として、今作は新ポケモンを絞って紹介しています。作品のなかで新たな出会い、発見を楽しんでもらえたらと思っているんです」と、今回のPR戦略について語ったり、増田氏が「1匹1匹との出会いを大事にしてほしい。あの時にどの場所でどんな音楽を聴きながら、誰と居ながらゲットしたか、を覚えていられるような体験が作れたらと思ったんです。どこどこに行くことでしかもらえない、というのも、地方の盆踊りに参加する感覚に近いと思っています。インターネットでプレゼントされても思い出に残らないかなと思って」と明かすなど、充実した体験会となった。


 筆者の体験はかなり序盤で終了したが、最初から初めて目にするポケモンと次々に出会えるというのは、確かに他のタイトルではなかなか味わえなかった興奮があった。ポケモンファン諸氏においても、発売日を楽しみにしながら、新たな気持ちで冒険へと進み出してほしいものだ。(中村拓海)