パーソルキャリアは10月24日、"読書の秋"にちなんで「読書事情」に関する調査結果を発表した。調査は8月にネット上で実施。首都圏に住む会社員の男女800人から回答を得て、「年収1000万円以上」と「平均年収層」に分けてまとめた。
ひと月に読む本の冊数を聞くと、年収に関わらず「読まない」と答えた人が最多だった。読む人に絞ってみると、「1冊」(年収1000万円以上:23.1%、平均年収層:17.2%)、「2冊」(年収1000万円以上:13.3%、平均年収層:11.1%)、「3冊」(年収1000万円以上:8.9%、平均年収層:7.0%)といずれも高年収層に本を読む人が多い傾向に。
一方、「4冊」(年収1000万円以上:3.5%、平均年収層:4.9%)、「5冊以上」(年収1000万円以上:14.6%、平均年収層:15.2%)と4冊以上では割合が逆転することも分かった。
本を読む場所も年収で違い 平均層は「自宅」、1000万円プレーヤーは「公共交通機関」
本のジャンルについては、両者ともに小説(年収1000万円以上:42.3%、平均年収層:51.7%)が人気のよう。2位以降にはそれぞれの特色が表れていて、例えば、「ビジネス書」(年収1000万円以上:26.6%、平均年収層:8.5%)を読む高年収層が平均年収層の3倍以上だったのに対し、「漫画」(年収1000万円以上:2.3%、平均年収層:20%)を読む高年収層は平均年収層の8分の1程度と、"読書"の目的に違いがみられた。
本を読む場所についての質問では、電車やバスなどの「公共交通機関」(年収1000万円以上:70.9%、平均年収層:56.8%)と答えた高年収層が比較的多かった一方、「自宅」(年収1000万円以上:72.8%、平均年収層:68.7%)では平均年収層が逆転した。
このほかに、「飲食店」(年収1000万円以上:18.3%、平均年収層:18.7%)、「オフィス」(年収1000万円以上:17.2%、平均年収層:10.2%)、「タクシー」(年収1000万円以上:5.0%、平均年収層:2.6%)などの回答もあり、平均年収層が余暇に読書を楽しむのに対して、高年収層では移動中などの隙間の時間に本を読む人が多い傾向があった。