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『バチェラー・ジャパン』シーズン3、EP1~3を振り返る 女性陣の“強いアピール”で際立った個性

2019年10月22日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『バチェラー・ジャパン』(c)2019 Warner Bros. International Television Production Limited. All rights reserved.

 Amazon Prime Videoオリジナルの人気リアリティーショー『バチェラー・ジャパン』シーズン3。成功を収めた一人の独身男性=バチェラーである青年実業家・友永真也のパートナーの座を巡り、20人の女性たちが競い合う模様を映し出す。


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 三代目バチェラーの友永は、歴代バチェラーよりも“結婚”への想いが強い印象だ。時に女性たちを翻弄するような言動をとるが、彼の理想の女性像は一貫している。エピソードを重ねるごとにローズの重みは増し、手渡された女性たちは喜びに、脱落者は悔しさに涙する。そして女性たちの想いを受け止める友永もまた、涙を見せるのが印象的だ。波乱の展開が続くシーズン3。“運命の人”が決まる前に、エピソード1~3までのできごとを振り返りたい。


■初対面でバチェラーに“キス”する参加者登場
 ダイヤ、ルビー、サファイアによる特注の婚約指輪を用意した友永。本気ぶりが伝わってくるが、そんな彼の心を射止めようとする20人の女性たちの駆け引きも、初回から強烈だった。


 エピソード1では、バチェラーのもとへ参加女性が一人ずつ現れる。一人目として現れたのは、野原遥。ミス・ユニバース参加者である野原は堂々としたオーラをまといながら、友永との初対面を果たした。また、ブドウ農家の岩間恵は、実家でとれたブドウを使ったお手製ジャムを用意。友永は岩間から「あ~ん」で食べさせてもらう。他の女性たちもプレゼントを用意したり特技を披露したりと、積極的にアピールする。


 そんな中、最後に現れた高田汐美は、初対面にも関わらず友永のほっぺにキス。バチェラー史上最速でキスのアプローチを仕掛けた。思わずたじろぐ友永に、「口を逃した~」と無邪気に笑う高田。その様子を見ていた他の参加女性たちは「モンスターかもしれない」と、彼女に脅威を感じていた。


 その後、友永は自分から岩間に話しかけ、“ファーストインプレッションローズ”を手渡している。自分から気になる女性に行動を起こすのは、歴代バチェラーとは違った友永の特徴かもしれない。ローズセレモニーでは、常に「一緒になったときにどれだけ将来像が見えるか」を基準にしていた。友永の“家族像”“将来像”を重視する姿勢は、エピソード1から一貫している。


■バチェラーの口から「好きになってほしい」という言葉が
 岩間に対し「家族像のイメージがわいた」と話していた友永。はじめての2ショットデートにも、ファーストローズを手渡した岩間を誘う。ヘリコプターで大空を堪能し、サンセットを見に自家用車でドライブへ。到着した絶景スポットでは、岩間の“お手製ジャム”を食べさせ合う二人。岩間と濃密な時間を過ごした友永は、サプライズローズを手渡して「好きになってほしい」と口にしていた。一人の独身男性を巡って女性たちが競い合う、そんな番組の根本を覆すような発言に、驚いた視聴者も少なくなかったはずだ。


 ファーストローズ、ファーストデート、そして最初のサプライズローズを獲得したという経験は、岩間に自信を与えた。一方で、他の女性たちには「一足先を越された」という悔しさを植え付ける。


■お色気シーンと野原の強さの根源
 舞台はグアムへ。田尻夏樹と加賀美碧の色気たっぷりな2ショットシーンが、注目を集めた。水着姿のままハンモックに寝そべり会話を楽しんだ田尻と友永。田尻は友永に脚を絡めると、上目遣いであざと可愛い発言を連発する。負けじと加賀美も、仰向けになった友永に馬乗りになり、オイルマッサージをするという放送ギリギリなアプローチを披露した。


 エピソード3では、友永と野原の距離がグッと縮まる。2ショットデートに誘われた野原は、数年前にグアムで起きた事件に巻き込まれたという衝撃的なエピソードを告白した。つらい過去を乗り越えて『バチェラー・ジャパン』に参加し、グアムへやってきた野原。彼女の覚悟を知り、その強さが本物だと感じた友永は、サプライズローズを手渡し、野原を後ろからギュッと抱きしめる。“強い女性”というイメージがある野原だが、嬉しさに顔をほころばせる姿は、実に愛らしかった。


■指原莉乃の発言にも注目が集まる
 そんな個性が強いメンバーが集まる中、MCを務める指原莉乃は、ブドウ農家の岩間に注目。「素朴さをアピールしている」「計算して行動している」と、彼女の言動を事細かに推察し、解説していく。指原の意見は、時に今田耕司と藤森慎吾(オリエンタルラジオ)をうならせ、感心させていた。今田と藤森が女性たちの心情を理解していなかったり、女性たちに翻弄されてしまったりする姿を見て、指原が厳しいツッコミを入れるのもまた面白い。女性たちの欲望むき出しの争いに、客観的かつ好き放題にコメントしていくMC3人の存在もまた、この番組を盛り上げる要素の一つだ。


 10月24日には、エピソード9と10、そして特別編が一気に配信される。実家訪問のあと、いよいよ“運命の人”が決まるが、一体誰が選ばれたのだろうか。最後まで予想できない展開になりそうだ。(文=片山香帆)