2019年10月21日 12:11 リアルサウンド
Appleは10月15日(米国時間)、iPhoneのオペレーティング・システムであるiOS 13.1.3を公開した。これまで知られていた不具合を修正したかに思われたが、ユーザーから依然として多くの問題が報告されている。
(参考:iOS 13に「設定に保存された全てのID、パスワードを入手できる」不具合が見つかる)
・iOS 12からiOS 13にアップデートするべからず
『Forbes』は16日、「Apple iOS 13.1.3リリース:アップグレードすべき?」という見出しで報じた(参考:https://www.forbes.com/sites/gordonkelly/2019/10/16/apple-ios-1313-release-should-you-upgrade-iphone-update/#7d58c66935b7)。
Appleが公開したiOS 13.1.3は、1か月間で4度目となるiOS 13についてのアップグレードだ。Appleは、 iOS 13ローンチにおける数々の問題について、もぐらたたきゲームのように場当たり的な対応を続けている。
iOS 13.1.3は、iPhone 6S以降とiPod touch第7世代に対応している。繰り返し強調するが、iOS 13へすでにアップデート済みのユーザーは今回の処置が必要だが、iOS 12ユーザーは、そもそも13へのアップデートを推奨していない。
Appleは、大慌てでiOS 13についての火を消そうとしているが、それとは裏腹に、iOS 13.1.3は新たな火種を産んだ。その証拠に、@AppleSupportのTwitterアカウントには、ユーザーの怒りの波が押し寄せている。
最も驚くべきは、最優先しなければならないといわれている「通話が途中で切れてしまう問題」にAppleがうまく対処していないことだ。同様に、メール通知が届かない問題も修正されていない。
「通話が切れる」「急激にバッテリーがなくなる」問題解決せず
『ZDNet』は、iOS 13.1.3へのアップデートは、一定の成果があったと評価する一方で、更なる修正の必要性があると指摘している(参考:https://www.zdnet.com/article/ios-13-1-3-brings-a-bunch-of-bug-fixes-to-iphone-and-ipad-but-no-relief-for-calls-and-battery-bugs/)。
今回のリリースで、目立って優れているのはBluetoothに関する修正で、アップデート後のほうが、はるかに安定性が高まっている。だが、先述したように、通話の不具合、そして急激にバッテリーがなくなる不具合は残ったままだ。
・多くの修正・改善が見られるも、バグ0には程遠い
『9to5Mac』は、iOS 13.1.3では、主に次のようなバグ修正や改善が行われたとしている(参考:https://9to5mac.com/2019/10/15/ios-13-1-3-is-the-latest-software-update-from-apple-to-fix-iphone-and-ipad-bugs/)。
・着信コールでデバイスが鳴ったり振動したりしない問題の修正
・メールで会議招待を開くことができない問題の修正
・夏時間調整後、ヘルスアプリのデータが正しく表示されない問題の解決
・iCloudバックアップから復元後にVoice Memos録音がダウンロードされない問題の修正
・iCloudバックアップからの復元時にアプリのダウンロード出来ない問題の対処
・Apple Watchが正常にペアリングできない問題の修正
・Apple Watchで通知が届かない問題の解決
・特定の車両でBluetoothが切断される問題の修正
・ヘッドセット等のBluetooth接続の安定性の向上
・Game Centerを使用するアプリのローンチ・パフォーマンスの対処
しかし、AppleはiOS 13のバグをゼロにするために、まだやるべきことが山ほどあるようだ。(Nagata Tombo)