カンタス航空は10月19日に出発した、世界最長となるニューヨーク~シドニー間の直行便QF7879便の調査飛行を完了したことを、20日早朝に発表した。
飛行距離16,200キロに及ぶニューヨーク~シドニー間のフライトで、超長距離フライトにおける健康状態の向上、時差ぼけを最小限に抑えること、乗務員の休憩を含めた勤務パターンの設定を目的としており、超長距離フライトが乗客と乗務員の健康に及ぼす影響を科学的に研究する。49人の乗員乗客は、脳波やメラトニン量の状況、覚醒度のモニタリングから、エクササイズや機内の照明、機内食による時差ぼけの軽減をテストした。
カンタスグループのアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は、「今回の調査飛行は、航空業界にとって、とても意義深いもので、地球の片側から反対側への移動時間短縮が可能であることを証明することができました」と述べた。
カンタス航空では、「PROJECT SUNRISE」と称して、エアバス、ボーイングとともに超長距離路線の実現を目指しており、これまでにも2018年3月にパースとロンドンを結ぶ直行便を開設している。オーストラリア東海岸(シドニー・メルボルン・ブリズベン)~ニューヨーク・ロンドン線の開設のため、11月と12月にもニューヨーク~シドニー間、ロンドン~シドニー間の調査飛行を行うことを予定している。