ナスタは10月16日、「育児に関する意識」に関する調査結果を発表した。調査は9月にネット上で実施し、子どもがいる20~40代の男性社員1000人から回答を得た。
「勤め先に育児休暇の取得制度がある」と答えたのは65.3%と半数超。だが、取得実績については88.7%が「取得したことがない」と答え、家事や育児はまだ女性中心であることが明らかになった。また、「取得実績がある」と回答した人を世代別で見ると、20代(20.7%)、30代(11.7%)、40代(4.9%)で、若年層ほど取得に積極的である社会潮流がうかがえる。
「育児に参加できていると思う」は約6割 「遊び相手」「お風呂」「お散歩」
「父親も子育てに参加することが当たり前だと思う」と回答したのは90.6%に上った。一方、「実際に育児に参加できていると思う」人は58.8%にとどまり、子育てに参加しようという気持ちはあるものの、仕事を休んで育児に専念することは困難のようだ。
「普段よく参加している育児」の項目では、最多が「子供の遊び相手」(69.9%)。次いで、「子供のお風呂」(68.9%)、「子供とお出かけ・お散歩」(60.2%)という結果に。中でも、保育園入園前の乳児をお風呂に入れることについては、8割が経験していることが明らかになった。
大変だと思う育児 1位「子供の寝かしつけ」、2位「食事の準備」
「実際に父親が大変だと思う育児」の質問では、1位が「子供の寝かしつけ」(32.8%)で、以降に「子供の食事の準備」(32.4%)、「子供にご飯を食べさせる」(25.7%)と続いた。
「育児に関して妻に直してほしいところ」については、39.7%が「直してほしいところはない」と答えた。父親たちは育児に関して妻の考えを大切にしているようだ。
一方、「自分ばかり大変だと主張する」(28.4%)、「子供にしか興味がなくなる」(18.3%)、「育児の間違いを細かく指摘する」(17.9%)「教育方針を勝手に決める」(10.7%)、「友人やご近所さんと比べる」(9.8%)といった回答もあった。
「育児をもっと頑張ろう」思ったきっかけや出来事についての質問では、1位が同率で「子供が毎日、新しい言葉を覚えていく」と「子供に大好きと言われた」。2位以降には「妻に褒められた」「妻が"育児をよくやってくれている"と周囲の人に言ってくれた時」と、妻に褒めてもらった出来事が挙がった。子どもも父親も"褒めて伸ばす"ことが必要かもしれない。