ブラックな職場・組織では、通常だとありえないことがまかり通る。実際、どのようなことが日常的に起こっているのだろう。ブラック企業を経験したことがあるキャリコネニュース読者から寄せられたエピソードを紹介する。
販売・サービス職の30代男性は、元勤務先のモンスター上司の醜態を語っている。その上司は営業所長でありながら、周囲に「社長」と呼ばせることを強制していた。男性は完全歩合制の営業職だったが、営業所長は「平社員の給料をピンハネしていた」という。
「契約先の企業の商品を契約して納品が済むと、その企業から1件に対して6万円が支払われていたのですが、営業所長は1万円をピンハネ。残り5万円の大半も、会社の運営と先輩社員の給料に割り振っていました。一般社員の懐に入る額は1件500円未満でした」
血眼になって仮契約の獲得を目指すが、本契約でのキャンセル率は8割超
また、仮契約の場合は、相手先企業から契約報酬の半金として、1件につき3万円が支払われる。仮契約後にキャンセルされても返却は不要のシステムだったが、「その全額が営業所長のポケットマネーになっていました」という。男性は、
「最初の月は必死になって契約を獲り、19件の本契約を通しても、私に振り込まれた月給は5000円にも満たない額でした。しかも翌月から、成績がビリになった私に対しての様々な嫌がらせも始まりました」
と綴る。
また、仮契約を月に20件獲得すると、営業所長がピンハネした1万円が社員に還元されるシステムもあった。社員の大半は血眼になって仮契約の獲得を目指したが、「本契約でのキャンセル率は8割を超えていた」という。
「全員に寝袋と銭湯券が配られていました」
ほかにも、
「1年間休みなし。残業カット。現在進行中」(60代男性、販売・サービス職)
「小さな事務所でしたが、全員に寝袋と銭湯券が配られていました」(30代男性、クリエイティブ職)
といった声が寄せられた。
企業ではないが、現在サービス職の20代男性は、警察学校時代に受けたパワハラを明かす。課題が多すぎるため、持ち込みで深夜まで取りかかる日々。1週間の睡眠時間は平均2時間だった。さらに、
「気に入らない部下を脅したり、辞めると言うまで部屋に帰してもらえなかったり。『警棒の固さがどのくらいか知ってるか?』と言われ、殴る・蹴る・引きずる。『殺すぞ』と言われたり、自分が書いた書類を勝手に書き直されたり」
と散々だった日常を綴っている。男性は「警察学校紹介のPR動画は100%ウソっぱち」とこぼした。
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