ギャスパー・ノエ監督の映画『CLIMAX クライマックス』の本編映像と著名人コメントが公開された。
全編を通して長まわしで撮影された同作は、著名な振付家に選ばれた22人のダンサーが、リハーサル後の打ち上げパーティーで浴びるように飲んだサングリアにLSDが混入しており、次第に我を忘れトランス状態に堕ちていく様を描いた作品。出演者はソフィア・ブテラ以外は演技経験のないプロのダンサーとなる。劇中ではDaft Punk、The Rolling Stones、Cerrone、Aphex Twinらの楽曲を使用。公開は11月1日。R18+指定となる。
公開された映像はプロダンサーたちによるダンスシーン。リハーサルに2日間をかけたという同シーンでは、Cerroneの楽曲“Supernature”と共にヴォーグ、フレキシング、ワッキングなど様々なジャンルのダンスが展開される。
今回コメントを寄せたのは、小倉優香、Aya Sato、DJ DARUMA、SUGIURUMN。これまでに石野卓球、塚本晋也もコメントを寄せている。
■小倉優香のコメント
今までのギャスパーノエの映画を予習してどんな心構えをしてもやっぱりうちのめされました。
興奮で笑顔がこぼれてダンスシーンでは体を揺らして、しまいにはトイレに行きたくなったとき一瞬ここでしていいのかもと本気でおもうほど理性を失った人々の美しいトランスにひきこまれました。
■Aya Satoのコメント
22人のダンサーが個々に話す、ダンスに対する想いやダンサーとしての日常生活に興味が惹かれた。
ダンスが好きでダンスに理解のある人が撮った作品だとすぐに分かるカメラアングル。
そして、ダンサーとして踊っている場面だけではなく、ストーリーにも注目出来る刺激的な1作。
■DJ DARUMAのコメント
とあるパーティで起きたダンスフロアの地獄を一晩疑似体験。
DAFTの"Rollin' & Scratchin’"があんなに恐く聴こえたのは初めて。
■SUGIURUMNのコメント
悲鳴と怒号のスクラッチ!地獄のディスコ超特急!
■石野卓球のコメント
恐怖のアシッドパニック!Giorgio Moroderの“Utopia”の使い方最高!
■塚本晋也のコメント
ギャスパーがまたやってくれた。
タイトル通りクライマックスに向かって振り切れている。恐怖を感じる。逃げ出したいくらいに。
クライマックス。五感と肉体をフルに使わされる映画だ。