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傷ついた心を抱えたモトーラ世理奈の旅が描かれる 諏訪敦彦監督最新作『風の電話』特報映像

2019年10月18日 08:11  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2020 映画「風の電話」製作委員会

 2020年1月24日に公開される映画『風の電話』より、特報映像が公開された。


【動画】『風の電話』特報映像


 本作は、今は亡き大切な人と想いをつなぐ電話として、『朝日新聞』や『NHKスペシャル』など数多くの媒体で取り上げられてきた、岩手県大槌町の小高い丘の上にある“風の電話”を映画化するもの。2011年、佐々木格氏が死別した従兄弟ともう一度話したいという思いから、自宅の庭に白い電話ボックスを設置し、ラインの繋がっていない黒電話を置いた。東日本大震災以降、今は会えない家族や友人に心で話すこの“風の電話”には、3万人にものぼる人々が訪れている。


 1人の少女が広島から故郷の岩手に帰り、“風の電話”にたどり着くまでの道程を通して、“傷ついた心の救済”と、“私たちが忘れかけている大切なもの”を描く本作。主人公のハル役には、2015年よりモデルで活躍し、近年は『少女邂逅』『21世紀の女の子』などに出演しているモトーラ世理奈が決定。また、ハルと行動を共にする森尾役で西島秀俊、旅の途中で出会い、ハルに影響を与える重要な人物として、三浦友和や西田敏行、渡辺真起子、山本未來らが出演する。


 監督を務めるのは、『M/OTHER』『ライオンは今夜死ぬ』の諏訪敦彦。日本映画としては、『H story』以来、18年ぶりにメガホンを取る。


 この度公開された特報映像では、震災ですべてを失った少女ハルが広島から岩手の大槌町へ傷ついた心を抱えて旅に出る様子が映し出される。「今どこにいるの」ともう一度話したいというハルの想いが痛切に伝わってくるような映像に仕上がっている。


(リアルサウンド編集部)