2019年10月17日 18:02 リアルサウンド
11月1日に公開される『CLIMAX クライマックス』より、本編映像が公開された。
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本作は、第71回カンヌ国際映画祭の監督週間で初上映され、賛否両論真っ二つに分かれた中で芸術映画賞を受賞を果たした、ギャスパー・ノエ監督最新作。演技経験のないプロダンサーによるパフォーマンスと、ダフト・パンクらが手がけたエレクトロミュージック、そして、全編を通して多用される長まわし撮影で、ドラッグにより次第に充満していく地獄絵図を鮮烈に映し出す。
公開された映像は、プロダンサーたちによる圧巻のダンスシーンを収めたもの。短い撮影期間の中でリハーサルに2日間をかけたというダンスシーンは、VOGUE、FLEXING、WAACKINGなど様々なジャンルが入り混じる。常人離れしたその動きに、70年代ユーロ・ディスコブームを席巻したセローンの「Supernature」が放つ軽快なビートが交わる。
また、本作をいち早く鑑賞した、各界の著名人から絶賛コメントが到着。ギャスパー・ノエ監督の大ファンを公言しているタレントの小倉優香は「興奮で笑顔がこぼれてダンスシーンでは体を揺らして、しまいにはトイレに行きたくなったとき一瞬ここでしていいのかもと本気で思うほど理性を失った人々の美しいトランスにひきこまれました」とコメント。ダンサー・振付師のAya Satoは「ダンスが好きでダンスに理解のある人が撮った作品だとすぐに分かるカメラアングル」と本作のダンスシーンを絶賛している。
■コメント一覧
●小倉優香(タレント)
今までのギャスパー・ノエの映画を予習してどんな心構えをしてもやっぱりうちのめされました。
興奮で笑顔がこぼれてダンスシーンでは体を揺らして、しまいにはトイレに行きたくなったとき一瞬ここでしていいのかもと本気で思うほど理性を失った人々の美しいトランスにひきこまれました。
●Aya Sato(ダンサー・振付師)
22人のダンサーが個々に話す、ダンスに対する想いやダンサーとしての日常生活に興味が惹かれた。
ダンスが好きでダンスに理解のある人が撮った作品だとすぐに分かるカメラアングル。
そして、ダンサーとして踊っている場面だけではなく、ストーリーにも注目出来る刺激的な1作。
●DJ DARUMA(DJ・プロデューサー)
とあるパーティで起きたダンスフロアの地獄を一晩疑似体験。
DAFTの”Rollin’ & Scratchin’”があんなに恐く聴こえたのは初めて。
●SUGIURUMN(DJ)
悲鳴と怒号のスクラッチ! 地獄のディスコ超特急!
●石野卓球(DJ・プロデューサー)
恐怖のアシッドパニック! Giorgio Moroderの“Utopia”の使い方最高!
●塚本晋也(映画監督)
ギャスパーがまたやってくれた。
タイトル通りクライマックスに向かって振り切れている。恐怖を感じる。逃げ出したいくらいに。
クライマックス。五感と肉体をフルに使わされる映画だ。
(リアルサウンド編集部)