不動産情報サイト「LIFULL HOME′S」を運営するLIFULLは10月11日、都内主要駅に通勤・通学する人を対象にした「どこの駅から通ってるの?ランキング」を発表した。
調査は、2018年11月に大手通信キャリアが取得したビッグデータを元に実施し、今回はいずれも乗降客数が100万人を超える東京、新宿、渋谷、池袋の4駅を対象にした。
巨大ターミナル駅は、JR、私鉄、地下鉄、路線バスなどが多数乗り入れており、特急列車や新幹線、高速バスなど遠方からアクセスする交通機関もあるため、100キロを優に超える広域からの集客がある。これらの駅に日常的に通う人たちはどこに住んでいるのだろうか。
東京勤務の1番人気は「清澄白河」 高収入世帯が多いからか5~10キロ圏内が多数
東京駅に通う人の居住駅上位10位は「清澄白河」「森下」「神楽坂/牛込神楽坂」「江戸川橋」「飯田橋」「茗荷谷」「千石」「菊川」「木場」「東陽町」がランクイン。上位は東京駅から5~10キロ圏内の近距離にある駅が多数を占めた。理由について、同社は
「上記エリアに勤務する就労者は比較的高年収世帯であることが多く、東京駅からそれほど離れていないエリアに居住することが可能な状況にあることがこの結果から窺えます」
と考察している。
世界有数の乗降客数(約260万人)を誇る新宿駅でみると、上位10位は「中野富士見町」「新中野」「東高円寺」「中野新橋」「高円寺」「方南町」「新高円寺」「中井」「鷲ノ宮」「都立家政」と、比較的アクセスの良い中野区や杉並区などの駅が目立った。
渋谷、池袋への通勤・通学は? コスパに優れた生活を望む実利的な結果に
渋谷駅の上位10位には「三軒茶屋」「西太子堂」「若林」「明大前」「新代田」「代田橋」「東松原」「駒沢大学」「世田谷代田」「松陰神社前」が並んだ。渋谷まで10分程度でアクセス可能な東急線沿線や京王線沿線が人気だった。同社は、考えられる理由として
「物理的に渋谷から都心寄りで、コストパフォーマンスの高い生活が期待できる」
と述べている。
北関東の玄関口の役割も果たしている池袋駅でも、上位10位は「中板橋」「大山」「板橋区役所前」「ときわ台」「上板橋」「板橋/新板橋」「下板橋」「東武練馬」「成増/地下鉄成増」「新桜台」と所要時間30分以内にある駅が多く、他の主要駅と同様の傾向がみられた。