就活や転職活動をする中で、「親会社」「子会社」という言葉を耳にすることがあるだろう。大企業には多くの子会社が存在するが、実際に子会社で働く人々はどのようなメリットやデメリットを感じているのだろうか?企業口コミサイト「キャリコネ」に寄せられた口コミを紹介する。【参照元:キャリコネ】
「親会社の恩恵もあり手当は充実している。残業代や早朝深夜祝日手当は満額支給されるため、仕事をした分だけ青天井に給与が上がる」(プログラマー、20代後半、男性、正社員、年収350万円)
「親会社の福利厚生が充実していることもあり、借り上げ住宅制度で遠方の場合は家賃の9割を会社が負担してくれる。とても助かる制度だと思う」(物流サービズ、20代前半、男性、正社員、年収500万円)
親会社の制度が子会社にも適応され、充実した福利厚生を受けることができるという口コミが寄せられた。
基本的に親会社は子会社よりも規模が大きく安定している。保養所やスポーツクラブの利用、借り上げ住宅など福利厚生が整っている企業も多い。福利厚生が親会社に準じていれば、子会社社員も魅力的な制度を利用することができる。これは子会社社員にとってメリットといえるだろう。
「親会社の給料が上がらないと子会社の給料が上がらない」
一方で、子会社は親会社の方針に左右されてしまうデメリットもある。
「親会社の声が大きく、目標の売上・利益を自社が達成していても連結で達成できていないと加算されたりする。無理をしないといけないので、自主性があるとはいいがたい」(経営企画、40代前半、男性、正社員、年収800万円)
「親会社が変わったことにより、賃金体系含め全てが変わっていく流れ。退職金制度の変更や人事制度変更の動きは恐らく氷山の一角であらと感じる。メスが入った部署からどんどん人が退社している」(店長、40代後半、男性、正社員、年収800万円)
「孫会社に当たるため、親会社の給料が上がらないとその子会社の給料が上げづらく、子会社の給料が上がらないと当社の給料も上がらないという状況。業界内の賃上げの波から取り残されていく感じがあり、転職することにした」(購買・資材、30代前半、男性、正社員、年収450万円)
子会社の場合、業務内容や売り上げ目標、はたまた給与に関しても親会社のひと声で方向性が決まってしまう。「もっと稼ぎたい」と思っても、親会社次第なのは事実だ。親会社と子会社の間では、どうしても「支配する側」「される側」という上下関係ができてしまうため、親会社の方針に逆らうことは難しい。
就職や転職の際は、子会社で働くメリットとデメリット、親会社との違いにどのように折り合いをつけるかなど、自分自身の働き方や目的を明確にする必要がある。