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仕えたい…! 上司にしたい系サーヴァント“ギルガメッシュ(キャスター)”の魅力とは?

2019年10月12日 17:52  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

『FGO -絶対魔獣戦線バビロニア-』 (C)TYPE-MOON / FGO7 ANIME PROJECT
2019年10月よりTVシリーズが放送スタートした『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』。2018年1月に行われた『Fate/Grand Order』メインストーリー人気投票で1位となった、原作ファンにも愛されるエピソードです。



人気の一因は、おそらくギルガメッシュ。傲慢な暴君として知られる彼ですが、今作では“上司にしたい系サーヴァント”といっても過言ではありません。

イスカンダル信者である筆者はこれまでギルガメッシュを親の仇のように思っていました。しかし、バビロニアでの活躍を見て「この人のもとで働きたい!」と考えを改めました。
悔しいことに、キャスギル(※キャスターのギルガメッシュ)はそれほどまでに魅力的な人物なのです。

そこで本稿では『絶対魔獣戦線バビロニア-』におけるギルガメッシュの魅力を徹底解説! 今後の予習やシリーズの復習にお役立てください。


1.Fate初心者でも大丈夫! ギルガメッシュ入門
まずはギルガメッシュについて簡単に紹介します。
ギルガメッシュは、古代バビロニアに実在したとされる人物。神と人間の混血で、不老不死を求めて旅をした英雄王です。Fateシリーズに登場するギルガメッシュは、まさにこの人物のこと。世界史の授業で『ギルガメッシュ叙事詩』に興奮したのは筆者だけではないでしょう。

Fateシリーズでは、7人の魔術師が過去の英霊を“サーヴァント(使い魔)”として召喚し、万能の願望機である聖杯をめぐって“聖杯戦争”をくり広げます。
サーヴァントは能力ごとに7つのクラスに分類。ギルガメッシュはアーチャー(弓兵)として扱われることがほとんどでした。

「天上天下唯我独尊」という言葉がぴったりの人物で、自分以外は「雑種」と呼んで一蹴。いつでも自信に満ち溢れており、この世のすべては自分のものだと言って譲りません。
これだけ聞くと、あまり関わりたくないタイプの人物でしょう。しかしギルガメッシュは歴史的に見ても評価されていますし、Fateシリーズでもかなり人気の高いキャラクターなんです。

2.あなたが好きなギルガメッシュは? シリーズごとの特徴を分析
ギルガメッシュの魅力といえば、作品ごとに見せる多彩な表情。そこでこれまで放送されたTVアニメを中心にギルガメッシュの特徴を分析してみました。あなたが好きなのは、どのギルガメッシュですか?

セイバーに執着する暴君―『Fate/stay night』
2006年に放送されたTVアニメ『Fate/stay night』におけるギルガメッシュは、終盤に登場するラスボス的ポジション。剣の英霊・セイバーへの執着が特徴です。

本作では第五次聖杯戦争が描かれますが、ギルガメッシュとセイバーは10年前の第四次聖杯戦争でも刃を交えました。セイバーを気に入ったギルガメッシュは求婚をしたものの、拒絶されてしまいます。欲するものをすべて手に入れてきた暴君にとって、これは許せないこと。以降10年間、セイバーへの執着を抱き続けました。英雄王にとっては些末なことかもしれませんが、10年間1人を想い続けるってかなりピュアなのでは……!

今度こそセイバーを手中に収めるため、他のサーヴァントを蹴散らし一騎打ちに持ち込むギルガメッシュ。あくまでも正々堂々と戦ってセイバーを屈服させようとします。戦闘シーンで見え隠れする「セイバー好きすぎ英雄王」に不覚にも萌えました。



英雄王の余裕と本気―『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』
2014年に放送されたTVシリーズでは、覇者としての矜持と、それを裏付ける実力が魅力的。もはやセイバーだけの敵ではなく、人類の敵として登場します。

「雑種に本気になった時点で王としては敗北」という言葉を口にしており、戦い方は常に余裕。バーサーカーとの激闘においても、ズボンのポケットに両手を入れたままでした。
しかし最後には憤怒に満ちた姿を見せてくれるのも、本作のおいしいポイント。本気の英雄王を拝謁したい人は24話を見てください!



少ない出番でインパクト大―『Fate/stay night [Heaven's Feel]』
2017年から公開が始まった劇場版3部作。ここにもギルガメッシュの姿がありますが、前述した2作とは立ち位置が異なります。

第1章で思わせぶりな登場をしたものの、第2章では意外な驚異に襲われたギルガメッシュ。出番は少ないですが、王らしさを感じさせる発言や余裕に満ちた相貌など、魅力的な面を見せてくれます。
はたして2020年に公開される第3章には登場するのでしょうか……?



裁きを下す王―『Fate/Zero』
2011年に放送されたアニメでは、「王はこの世にただ一人でいい」と、セイバーや征服王イスカンダルと王同士の戦いをくり広げました。

また、世界最古の法を制定した人物にふさわしい、裁定者としての一面も。聖杯はもともと自分のものであり、それを奪おうとする賊は自らの法で裁く。そう考えているギルガメッシュには、もはや問答の余地などありません。

ちなみに本作でギルガメッシュは「我が朋友は後にも先にもただひとりのみ」と語っています。このセリフを覚えておくと、『絶対魔獣戦線バビロニア』をより楽しむことができるはず。

他にも小説『Fate/strange Fake』ではやる気満々で戦いに興じ、マンガ『衛宮さんちの今日のごはん』では商店街で食べ歩きを楽しんでいます。
また、ゲーム『Fate/EXTRA CCC』ではチート級の力を発揮するなど、作品ごとに別の顔を見せてくれるギルガメッシュ。
『絶対魔獣戦線バビロニア』では、どのような姿で現れるのでしょうか。

3.上司にしたいギルガメッシュ
これまでのFateシリーズではアーチャーだったギルガメッシュ。しかし『絶対魔獣戦線バビロニア』では、生前の姿でキャスター(魔術師)としての役割を果たします。
今作ならではのギルガメッシュの魅力を、原作である『FGO』第1部第7章を参考に紐解いていきましょう。

導く者としての姿
これまでは圧倒的な力で戦うイメージの強かったギルガメッシュ。しかし今回は民を導く者として玉座で力を発揮します。

今作では、かつてギルガメッシュが治めた都市・ウルクが未曾有の危機に襲われます。民を守るために必要な力は、武力よりも統率力。それをわかっているからこそ、ギルガメッシュは執政に秀でた姿で現れるのです。

お茶目でかわいい一面も
ギルガメッシュはどちらかといえばかっこいい人物ですが、本作では子どものような一面も見せてくれるはず!

原作では、激務の中でぽろっと本音をこぼすシーンもしばしば。あのギルガメッシュに癒されるなんて、『Fate/stay night』や『Fate/Zero』では考えられません。
自由に動ける主人公たちをうらやんだり、お忍びで玉座を離れたりと、お茶目な言動にも注目です。

王だからこそ放てる宝具
アーチャーとして召喚されたときの宝具は、「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」と「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」。どちらも単体で圧倒的な攻撃力を有しています。

しかしキャスターとして現界したギルガメッシュの宝具は、「王の号砲(メラム・ディンギル)」。ウルクの民で構成される軍に自らの財を与え、ともに敵を砲撃します。

志を同じくする者と戦う姿は、まさに王の中の王。『Fate/Zero』でイスカンダルが見せた宝具「王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)」に通じるものがあり、胸が熱くなります。

上司にしたいサーヴァント
的確で迅速な判断、そして勤勉な働き。民の声に耳を傾け、成果を上げた者には報酬を惜しまない。それが今作におけるギルガメッシュの日常です。
自ら動いて部下を導く、まさに理想的な上司像。イスカンダル信者の筆者もうっかり部下になりたいと思ったほど。自信に満ちた発言も、上司だとすれば頼もしく感じます。

きっとアニメでも主人公たちのよき上司・よき王として、大活躍してくれるはず。放送中の『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』で、その魅力を確かめてみてください。