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ケン・ローチ最新作『家族を想うとき』予告編&新場面写真 長時間労働が家族にもたらすものとは

2019年10月11日 11:41  リアルサウンド

リアルサウンド

『家族を想うとき』(c)Sixteen SWMY Limited, Why Not Productions, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinema and The British Film Institute 2019 photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

 12月13日公開の映画『家族を想うとき』より、新たな予告編と場面写真が公開された。


 『わたしは、ダニエル・ブレイク』を最後に映画界からの引退を表明していたケン・ローチ監督が、引退宣言を撤回して監督を務めた本作は、グローバル経済が加速する中で変わっていく人々の働き方と、時代の波に翻弄される“現代の家族の姿”を描く。父リッキーは、マイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母アビーはパートタイムの介護士として、時間外まで1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪っていき、高校生の長男セブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせていく。そんななか、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう。 


 公開された予告編は、一家団欒の食卓でインド料理を食べているシーンから始まり、マイホームの購入を夢見て、フランチャイズのドライバーとして働く父・リッキーが配達時間に遅れないよう、走りながら荷物を運んだり、「違反切符は勘弁してくれ」と駐禁を取る警察と駆け引きする様子、介護福祉士として働く妻・アビーが、訪問先で献身的に介護をしている姿が描かれている。問題を起こした息子・セブとリッキーが口論するシーンやリッキーと子供たちが配送車の中で満面の笑顔で過ごす様子も確認できる。


 場面写真では、両親の遅い帰りを待ちながら、ライザとセブがパソコンを見ている姿や、威圧的な態度で部下に指示をする上司・マロニー、妻・ライザがリッキーの配達を手伝う様子などが切り取られている。