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横浜流星「シロとの絡みがあまりない」 『4分間のマリーゴールド』実家の愛犬を役作りの参考に?

2019年10月08日 20:41  リアルサウンド

リアルサウンド

(左から)桐谷健太、福士蒼汰、菜々緒、横浜流星

 金曜ドラマ『4分間のマリーゴールド』(TBS系)の第一話特別試写会&舞台挨拶が8日、TOKYO FMホールで行われ、福士蒼汰、菜々緒、桐谷健太、横浜流星が登壇した。


【写真】福士蒼汰に懐くシロ


 原作は、小学館「新人コミック大賞(青年部門)」で大賞を受賞したキリエによる同名漫画。手を重ねた人の“死の運命”が視える特殊能力を持つ救急救命士・花巻みこと(福士)と、命の期限が1年後に迫った義姉・沙羅(菜々緒)との禁断の恋を描くラブストーリー。桐谷、横浜は、2人と一つ屋根の下で暮らす兄弟役を演じる。


 マリーゴールド色のカーペットにスポットライトが当たると、作中に登場する愛犬・シロを連れた福士が登場。黄色い歓声が響く中、菜々緒、桐谷、横浜が顔を揃えた。福士は愛犬との登場に不安もあったようで、「歩いてくれた~、しっかり」とシロを見つめて笑顔をみせる。声色を変えて「『楽しいワン』と言っています!」と気持ちを代弁すると、客席からは笑い声が上がっていた。


 義姉に恋する役どころの福士は「沙羅のことが好きという気持ちは持ちつつ、家族として十数年間、暮らしているので、その気持ちは出しちゃいけない。だけど、たまに溢れてしまう。気持ちの押し引きを大事にして演じています」とコメント。初めての救急救命士役となり、「救命士という職業をフォーカスして観ていただける作品になったら」と気を引き締めた。


 これまで“悪女”を演じることが多かった菜々緒は、「恋愛ドラマでは邪魔する役をたくさん演じていたので、まさか自分がヒロインをやらせていただけるなんて」とにっこり。沙羅を演じる上で意識していることは「怖くならないように」と笑い、「強さと優しさを兼ね備えた女性を演じたい」と意気込んだ。また桐谷は自身の役柄について「家長でありながら、少年っぽい」と語り、食卓のシーンでは、カット後にも4人で和気藹々と食事を楽しんでいると明かした。


 今作で料理男子に扮する横浜は「2話が(自身が演じる)藍のメイン回」と予告。「ツンツンしつつも、可愛らしさが出せるように」と演技プランを明かすも、やはり不安材料は料理とのこと。「本当に一切料理に触れてこなかったので、最初は豆腐を切るところから始めました」と真摯に語ると、桐谷は「豆腐も切れなかったの!?」と驚きの表情。横浜が「どうやって切ればいいかわからなくて」と身振り手振り説明すると、桐谷は「俺は一人暮らしの時にめっちゃ切ったけどね。もやしと豆腐が友達だった」と笑いを交えて振り返った。


 菜々緒から、料理テクがどんどん上達しているから「楽しみ」と声をかけられた横浜は、「本当ですか!?」と嬉しそうにつぶやき、「最終的にはちゃんと自分が料理を振る舞えるようにがんばりたいです」と意気揚々。桐谷が「じゃあ、打ち上げのご飯を全部お願いします」と声を上げると、福士も「お願いします」と、揃って頭をぺこり。会場からは大きな拍手が巻き起こり、横浜は「がんばります!」と目尻を下げて奮起した。


 撮影中には、福士の顔を“大きなアリ”が歩くも、福士がまったく気づかないというハプニングがあったことが明かされ、菜々緒は「普通は気づくと思う」とピシャリ。だが福士は「虫に好かれるみたいで……誰だっけ? あ、セミだ。セミにぶつかられたり、毎夏あるんですよ、虫に襲撃されることが」とマイペースに語り、桐谷から「なんの話これ!」とツッコミを受ける一幕も。


 また菜々緒は「言い方が悪いけど、流星くんが意外とポンコツっぽくて」と切り出し、「自分のセリフをすごく言いたかったみたいで、他の人のセリフをどんどん食ってて。それが可愛くて」と話すと、横浜も「ありましたねぇ」としみじみ。さらに菜々緒は、横浜について「全然出番じゃないのに、テクテク歩いて画面に映っちゃって。そこで諦めたらいいのに、なぜか後ずさりするっていう。クールな印象があったから、こんな可愛らしい子なんだと。ちょっとキュンキュンしますね」と本音を吐露。


 続く桐谷も「最近は現場が止まったら、みんな流星を見る」と暴露すると、横浜が「餃子の時も……」と自白。餃子作りに集中しすぎてセリフを忘れたと話し、「ふたつのことをできるようにちゃんとします」と力を込めると、キャストからは「芝居だからね」「がんばれ」と声をかけられていた。


 また愛犬・シロとのエピソードを聞かれた福士は「めちゃくちゃ頭がいい子」と絶賛。犬を飼ったことがないという桐谷は、眠そうにしていたシロがソファからコロンと落ちたことに驚いたといい、「そんなことあんの!?」と回顧。一方、実家で犬を飼っているという横浜は「シロとの絡みがあまりない」と寂しげで、「犬は大好きだけど、あまり好かれないタイプです」とぽつり。“ツンツン”している実家の愛犬を「役作りの参考にしようかな」と、お茶目に語った。


 最後に福士は「切ないお話でもありますが、同時にすごく心温まる物語。人が生きていることとか、死んでしまうことが、どういうことなんだろうと深く考えられる作品になっていると思います」と、まっすぐに呼びかけ締めくくった。なお会見終盤には、観客による写真撮影タイムも。キャストたちが、ピースを2つ並べた“4マリポーズ”をにこやかに決めると、無数のシャッター音が響き渡り、大盛り上がり。和やかな雰囲気の中、キャストたちは笑顔で会場を後にした。


(nakamura omame)