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伊藤健太郎×玉城ティナ×飯豊まりえが波打ち際ではしゃぐ 『惡の華』新場面写真公開

2019年10月04日 20:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『惡の華』(c)押見修造/講談社 (c)2019映画『惡の華』製作委員会

 全国公開中の伊藤健太郎主演映画『惡の華』より、新たな場面写真が公開された。


参考:伊藤健太郎×玉城ティナ『惡の華』は誰もが共感できる“青春映画”に 浮かび上がる名作との共通項


 11月にポーランドで開催される「ファイブフレイバーズアジアン映画祭」で上映されることも決定した本作は、『別冊少年マガジン』に2009年から5年間に渡って連載され、「このマンガがすごい!2011」オトコ編の10位にランクイン、「マンガ大賞2012」にもノミネートされた押見修造の同名コミックを実写映画化したもの。連載中の2013年にはテレビアニメ化、2016年には舞台化を果たし、数多くの映画化のオファーを受け、原作者からの逆指名で『片腕マシンガール』『覚悟はいいかそこの女子。』の井口昇監督がメガホンを取ることになった。脚本は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』の岡田麿里が担当した。


 公開された場面写真は、本作のハイライトとなる海のシーンを切り取ったもの。このシーンは、中学時代の暗い記憶から主人公・春日(伊藤健太郎)が解放され、これからも続いていく人生に小さな希望を見出す、『惡の華』にとってとても重要な場面で、中学時代、自身に多大なる影響を与えた孤高の存在・仲村(玉城ティナ)に、高校で出会った常磐(飯豊まりえ)と共に会いに行く様子が描かれている。


 彼らの過去が浄化され、そして未来へと一歩踏み出していく爽やかなシーンだが、井口監督は「これまで僕は波打ち際で男女が戯れる場面と、高校生が自転車で二人乗りする場面だけは絶対に撮るまいと決めていたんです」「誰が撮ってもよく撮れてしまうから。でも今回は原作にも登場するので、やるんだったら徹底的に丁寧に撮って最高のシーンにしようと思って臨んだら、皆さんから褒めていただいて。こんなことならもっと早くから撮っておけばよかったって、ちょっと後悔してます(笑)」とコメントしている。


 玉城は、「海のシーンは大事なシーンで、中学生のままで人生が終わるわけではなく、高校生になって、大学生になるかもしれないし、働くかもしれない、そういう将来とか未来への道みたいなものがあのシーンには詰まっているのかなと思っています」とこの場面に込められた想いを語っている。


 このシーンは日没までの2時間半で撮るしかない状況だったため、スタッフのセッティング中に伊藤、玉城、飯豊の3名が自発的にセリフ合わせをし、テストを割愛して「勢いでやろう!」と本番へ。焦りから「何を言ってるかわかりません!」と言われるほど早口の井口監督を、伊藤が「大丈夫っす! ちゃんとやります!」と頼もしい言葉で落ち着かせる一幕も。刻一刻と日没が迫り、海に入ってしまったらもうやり直せないという緊迫した状況の中、無事にこのシーンを撮り終えたとき、感極まった井口監督は、海水でずぶ濡れの伊藤と抱き合ったという。 (文=リアルサウンド編集部)