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『バチェラー・ジャパン』シーズン3・第6話ーーバチェラー友永が初めて涙した別れの理由は?

2019年10月04日 19:12  リアルサウンド

リアルサウンド

『バチェラー・ジャパン』(c)2019 Warner Bros. International Television Production Limited. All rights reserved.

 『バチェラー・ジャパン』シーズン3・第6話ーーバチェラー友永が初めて涙した別れ、その理由とは? 成功を収めた一人の独身男性=バチェラーである青年実業家・友永真也のパートナーの座を巡り、20人の女性たちが競い合う人気リアリティーショー『バチェラー・ジャパン』シーズン3。そのエピソード6が、10月3日よりAmazon Prime Videoにて配信されている。


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 「将来、結婚見えるだろうなって思う人の名前を呼びたいです」


 女性たちの数が減るにつれ、ローズの重みは増していく。エピソード6は、一つの別れで見せた友永の涙が印象に残る回となった。


 静岡での最初の2ショットデートで名前を呼ばれたのは、田尻夏樹。田尻の本心を知りたい友永は「スキンシップとかはいいから、(ただ)話したいな」と口にする。田尻もまた、「子どもがいること」を打ち明ける機会をうかがっていた。SLデートでは、本心を知りたい友永が「ちゃんと言いなさい」と田尻を問いただすような場面もあったが、一生懸命に思いを伝えようとする彼女の姿に、心動かされている様子だった。


 その後、友永が「お互い本音を喋れるであろう場所に」と、田尻を温泉に連れていく。湯に浸かりながら、友永から「話したいことがあるか」と聞かれた田尻は、意を決して告白。


「男の子を出産してます」


 二人きりだからこそカミングアウトできたとはいえ、この告白はとても勇気がいるものだったに違いない。どのように説明するべきか戸惑いながらも、一言一言に思いを込めて話していく田尻。時折、言葉に詰まる瞬間もあったが、まっすぐ伝えようとする彼女の姿からは、嘘偽りのなさを感じた。


 「全部話してもらえてよかった」と、田尻の思いを受け止めた友永。インタビューでは、「彼女自身、色んな気持ちを背負ってたんですよね」「どこか壁を作ってるんじゃないのかなって、喋るたび思ってました。その大きな壁が、今日取れたんですよね」と語り、ホッとした表情を見せていた。


 すべてを包み隠さずに話きったのち、友永に抱きしめられた田尻は、胸のつかえが取れたかのように、晴れやかな笑顔を見せる。そして、友永からサプライズローズを手渡されたときに、彼女の喜ぶ声が涙ぐんでいたのが印象的だった。番組MCの指原莉乃は「“お母さん”(であること)への反応がポジティブ」だったと、友永の立ち居振る舞いを絶賛。“家族”を大事にするバチェラーにとっては、田尻の告白はポイントになったのではないかと考察していた。勇気を出して“素”をさらけ出したことで、田尻の印象がいい方向に変わったのは、まず間違いないだろう。


 その後のグループデートに誘われたのは、中川友里、岩間恵、濱崎麻莉亜。3人は、それぞれ不安を抱えていた。特に岩間は、ファーストデート以来、二人で過ごす機会が得られず、日々フラストレーションが募るばかり。友永に「実際、今(俺のこと)どう思ってる?」と質問されると、岩間は「どういう好きなんだろう? って、模索してるときもあった」と曖昧な返事をしてしまう。この会話をきっかけに、やや気まずい雰囲気になってしまった二人は、互いにモヤモヤを抱えることに。後のインタビューで友永は「距離は感じちゃいましたね」と振り返っている。


 前回のグアムまで、岩間は「(友永の)お気に入りランキング1位にはいそう」と自称するほど強気だった。しかし、舞台が静岡に移ってからの彼女は、終始表情を曇らせ、自信を失っているようだ。カクテルパーティーでは「誘ってほしい。でも、自分からいった方がいいのかなって思ったりもするし。今、ちょっとわからなくて……」と弱気な心情を吐露。岩間の声音は、暗い。


 今回のローズセレモニーで選ばれたのは、田尻のほか、野原遥、水田あゆみ、岩間、中川の5人。濱崎が、ここで脱落となった。


 濱崎もまた、田尻同様、勇気を出して自身の境遇を友永に明かした一人だ。父親の記憶がないことを伝えた濱崎だったが、友永は「グアムでの2ショットで、今回話してくれた内容を言ってくれれば……」とタイミングのズレを指摘する。ローズセレモニー後に友永は、濱崎に言われた「がんばって良い人を見つけてください」という言葉を思い出し、思わず涙していた。一緒に日々を過ごしていくうちに、彼女たち一人ひとりへの情は深くなっていく。ローズの重みを感じているのは、女性たちだけではなく、バチェラーもまた然り。


 次回予告では、そんな友永の口から「俺、もう今日バラ渡されへん」という衝撃的な言葉が飛び出していた。果たして、その発言の真相とは。『バチェラー・ジャパン』の見どころは、女性たちの熾烈な争いだけではない。彼女たちの思いを受け止めるバチェラーの心境にも、ドラマがあるのだ。(文=片山香帆)