ブラック企業は身の危険を脅かす働き方を平気でさせる。キャリコネニュース読者からも、
「前に焼鳥屋で働いたんですけど、昼の12時~深夜3時まで1日15時間、ご飯食べる時間が10分ほど。後はずっと立ち仕事で死ぬかと思いました」(30代男性、販売・サービス職)
といった声が寄せられている。今回は危険極まりない行為を働くブラック企業で働いたことがある人の声を紹介する。
「死にかけたので退職を伝えると『今辞めたら惨めな生活になるから辞めない方が良い』」
以前、引越会社で働いていたという30代男性は、休日にもかかわらず長距離のドライバーとして駆り出されたり、深夜の会議に呼び出されたりすることがあったという。
「会議の内容はどうすれば早く帰れるかなど、残業時間や休日にやる必要がない議題ばかり。私が『人員を増やすなり、引受件数を減らすなりすれば良い』と言ったら馬鹿にされました」
そんな会社がバカバカしく思え、身体もボロボロになったため男性は退職を決意した。しかし会社側から、
「あなたは、今辞めたら行くとこもなく、収入が不安定になって惨めな生活になるから辞めない方が良い」
と言われたという。なお、現在の勤め先では、以前より収入が大幅に上がり休みもしっかりあるとのことだ。
「同郷の先輩は悩みの相談に乗ってくれたが、上層部に密告していた」
技術職の40代男性は、現職場での悲惨な実状を綴った。会社の大半が寮で暮らし、男しかいない職場だ。現場ではもちろん、往復の移動も食事も、何から何まで会社の人たちと過ごさなければならない環境で働いている。
「ストレスが溜まる一方で、必然的にいじめも発生する。ノイローゼになって寮で服毒自殺を図ろうとした先輩もいたほど。同郷の先輩は悩みの相談に乗ってくれたが、上層部に密告していた」
不信を感じる、殺伐とした環境下。男性も現場で毎日のように「辞めろ」と言われ、精神的に追い詰められた。今は精神科に通っており、もうすぐ離職する予定だという。ただ、「俺がいなくなれば、次の獲物を探して、またストレス発散に追い詰めるんでしょうけど」とこぼす。
一方、事前に危険を回避できたケースもある。40代女性は、過去に小規模のDVD制作会社に在籍していたことがあった。主にアダルトDVDを扱っていたが、表向きは生徒の合唱コンクールなどの撮影およびDVD化としていた。女性は、
「現在は潰れた会社ですが、体重が増えたら罰金5000円というルールがありました。入社してから有休なし、サビ残有りなどわかりました。そもそも雇用契約書も何もなかったです」
と振り返る。幸い大型連休前に入社したため、連休明けに親戚の介護を理由に退職したという。女性は「早めに逃げてよかったです」と綴っている。
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