アプリを使った単発バイトサービスなどを展開するタイミーは10月3日、地方で働きながら短期生活ができるアプリ「タイミートラベル」の正式登録を開始した。
コンセプトは「第二の故郷を見つけよう」。ユーザーは仕事を通して現地の人と交流する。宿泊費、交通費の負担無しで手軽に地方生活を体験できるのが魅力だ。地方の人手不足の解決にも繋がるという同社はリリースで
「北海道から沖縄まで、一度は現地で生活を体験したかったという夢を叶えるサービスになっております」
とアピールしている。
沖縄でサトウキビの収穫を体験したり――「地元の人の暖かさ感じて」
4月に実施したβ版「ただ旅」では定員2人に対し、130人の応募が殺到。参加者のヒアリングを重ねながら、今回新たなサービスとして正式に始動した。参加者からは「無料で普段できないことが体験できることが大きな魅力だと思います」などといった声が上がったという。
10月3日時点では、岐阜、千葉、沖縄、鹿児島、神奈川、静岡の6県、8か所の受け入れ先で参加者を募集している。例えば、静岡県の伊豆高原では6泊7日で宿泊施設の手伝い、岐阜県高山市では5泊6日でスーパーの品出し作業といった勤務内容が提示されている。
同社はアプリの登録開始に先立ち、500軒以上の農家が登録する「食べチョク」を運営するビビットガーデンと業務提携をスタート。沖縄県の波照間島でサトウキビを収穫したり、鹿児島県の種子島で安納芋を選別したりする仕事が体験できるという。
単なる観光客ではない「関係人口」を増やすとともに、田植えシーズンや収穫期といった繁忙期の人材不足の解決に期待がかかる。
「日本には現地の人しか知らない魅力的な場所がたくさんあります。そのような場所で働きながら暮らす環境を作り、関係人口の増加と移住のきっかけを提供したいと考えています。タイミートラベルを通じて地元の人の暖かさなどを感じていただけたら幸いです」
とコメントしている。2020年夏をめどに受け入れ先を100か所に増やすことを目指すとしている。