デジタルレクリムは10月1日、「求職者(応募者)の採用面接時における質問」に関する調査結果を発表した。調査は今年9月にネット上で実施。現職の就職活動の結果や業務内容に後悔している点がある20代~30代男女100人から回答を得た。
面接中に最も聞いておきたい、もしくは聞いておけばよかったと思う質問を聞くと、1位は「業務時間」(17%)だった。就業時間は確認していたとしても、どのくらい残業があるかなどを確認したいという人が多いようだ。
しかし、「残業時間は中々聞ける雰囲気ではありませんでした」(埼玉県、27歳男性)といった声もあがっている。また、
「一般的に楽で定時に帰宅できる業種だと言われているので、心配していませんでした。しかし実態は深夜まで残業する日がほとんど。もっと突っ込んで質問すればよかったと後悔しています」(北海道、28歳女性)
と、入社後に残業時間がかなり多いことがわかり後悔している人の声が寄せられた。ほかにも、「将来の事を考えて子供がいても働きやすい環境であるかを一番聞きたいと思います」(京都府、36歳女性)といった声も寄せられた。
「評価制度が上司の好き嫌いで実施されていた」「就業規則や労働条件通知がなかった」
2位は同率で「昇進・昇給」と「業務内容」(16%)となった。昇進・昇給については、
「入社してみたら評価制度が上司の極端な好き嫌いで実施されていたからです」(神奈川県、39歳男性)
「就業規則や労働条件通知がなく、試用期間が終わったらちゃんと通知があるかと思っていたが全くなく後悔した」(愛知県、34歳女性)
といった、評価制度や昇進・昇給のタイミングが曖昧であることへの不満が多数寄せられた。また業務内容と答えた人からは、
「クリニックに勤めていますが募集要項には東洋医学があり、入社してから勉強できるという話でした。しかし勉強ができる状態でなく、整形外科でのリハビリテーションを行っています。業務の具体的な内容は分かっていたはずで、最初に詳細を提示してくれていれば、もっと別な選択肢もあったとは思っています」(東京都、35歳男性)
と、募集要項と実際の業務内容にギャップがあり、後悔する声が挙がった。
4位の「福利厚生(13%)」と回答した人からは、「育休制度があっても取得実績が多くないと意味がないから」(東京都、26歳女性)と将来のライフプランを見据え、福利厚生の重要性を感じているという声があがった。同率4位の「職場環境」については、
「好きな仕事であっても、人間関係がよくない職場だとストレスだけが溜まっていく事が働きだしてからわかりました」(神奈川県、30歳女性)
といったコメントが寄せられた。
「お金のことを聞くのはガツガツしているようで聞きづらかった」
面接で聞きたいことについて、「実際に質問できなかった」という人が84%にのぼった。その理由として、
「求職中に知人の紹介で働くことになったため、面倒くさいと思われるような言動は慎もうと思ってこちらからの質問は控えてしまいました」(千葉県、39歳女性)
「お金のことを聞くのはガツガツしているようで聞きづらかった」(東京都、25歳女性)
といった意見があった。一方、「自分が働く職場なので、仕事に関して知りたいことは聞くようにしています」(東京都、39歳男性)と、納得するまで質問したという人もいた。