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TOKIO 城島茂、結婚発表で浮き彫りになった“人間力” 実直な人柄が魅力の一つに

2019年10月03日 06:11  リアルサウンド

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リアルサウンド編集部

 TOKIOのリーダー、城島茂が9月28日に結婚したことを発表した。29日には、事務所の先輩であり、城島がジャニーズ事務所入所のきっかけとなった憧れの人、東山紀之が生放送番組で祝福。城島から「おいしいスイカがある」と事務所に呼ばれ、結婚報告を受けたことを明かした。妻と子どもは世界中が敵になっても味方でいてくれる存在と、先輩らしい言葉を寄せた。後輩にあたるKAT-TUNの中丸雄一も同日の生放送番組で祝福し、「TOKIOには音楽活動はしてもらいたい」とファンの気持ちを代弁するかのようなコメントをしていた。


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 TOKIOも9月21日にグループ結成25周年を迎えたばかり。相次ぐ明るいニュースに、SNSではファンからも祝福の言葉が寄せられるなど、改めて城島の愛されっぷりが浮彫となった。そこで、改めて城島の人間力に迫ってみたいと思う。


■同性も痺れる、“カッコいい城島リーダー”
 TOKIOに限らず、“リーダー”の愛称で親しまれる城島。TOKIO結成前のジャニーズJr.時代は、平家派や城島茂バンドのメンバーとして活動。結成後は、バンドスタイルで活動し、デビュー20周年には音楽フェスにも参戦した。入場規制がかかるほどの人気を博し、城島のギターソロに「痺れた」という声もあった。


 『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)では、農家や専門家顔負けの知識を発揮。有事の際には、知恵を絞り、身につけた技術を使って乗り越えてきた。一方で、海の上でバランスを崩して落下したり、作業中に腰の痛みを訴えたりとちょっぴり頼りない一面も。


 しかし湿ったクルミを使って目を温めてみたり、ヨモギにできた虫こぶと空き瓶で吸玉をつくり、腰痛治療に用いたりと、大自然が広がるDASH島で、並大抵ではないたくましさを発揮していた。メンバーからは冗談交じりでリーダーの老後を心配する声もあったが、そんな会話ができるほどの仲なのだ。


 また、以前ゲスト出演した番組では、合宿所時代のエピソードを語る中で、自身のエピソードはいくらでもあるはずなのに、共に暮らしていた中居正広についての話題に時間を割いたこともあった。実直で優しい、そしてユーモアを忘れない、そんな人柄が感じられる。


 2014年8月放送の『24時間テレビ37』(日本テレビ系)でチャリティーランナーを務めたときのこと。自称“運動神経のないフツーのおじさん”が101キロを完走した。実際に沿道で応援をしていたのだが、城島の姿がみえると子どもから大人まで「リーダー! がんばって」と一斉に声をかけ、城島よりも少し年上の女性たちは「しげるくーーん!」と声援をおくっていた。城島が走る背中を見て、涙を流す女性もいた。これぞ国民的アイドル。城島の親しみやすさ、人柄が伝わってきた。


 ゴールした城島はマイクを向けられると、「40代もまだまだ捨てたもんじゃないと、世の中のお父さん世代の方にわかってもらえたら嬉しいですね」と清々しい笑顔を浮かべていた。


 現在48歳の城島。世間的には少々遅い結婚かもしれないが、5年前の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)で結婚観についてトークをしたときに、メンバーの松岡昌宏から「60歳くらいで若い子と結婚すればいい」と冗談交じりで言われていたが、それと近いことが現実のものとなった。


 城島は、「TOKIOも9月21日で25周年を迎えて、もっともっと音楽とかでうれしい報告をするのが筋」とグループの現状を厳しく見つめた上で、「これからもTOKIOが30年、40年と続くことがやはり一番のメッセージ」とファンとしてはこの上ない言葉を伝えていた。


 男性アイドルの結婚について、ファンにとってみれば少々複雑な思いもあるだろう。TOKIOがデビュー前後からアイドル誌の表紙を飾っていた当時は、こんな将来を想像すらしなかった。しかし、一人のアイドルがこうして息の長い活躍をみせてくれることに感謝しかない。夫、父親となることで、より芸に深みがでるかと思うとこれからの活動が楽しみである。(柚月裕実)