トップへ

内定者を逃すな!入社前に福利厚生を体験させて囲い込み 卒業旅行で使える"リゾートサービス"など用意

2019年10月02日 16:30  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

10月1日に内定式を行う企業も多いが、その後に内定辞退をされることもあるだろう。人事としては避けたいところだが、そうした企業向けにリロクラブが「内定者福利厚生倶楽部」を提供している。

同サービスは、入社後利用できる福利厚生を入社前から体験できるというもの。2020年入社の場合、2019年10月から翌年3月まで利用できる。同社は「内定者&家族囲い込みツール」とし、2010年から提供開始。2019年10月現在、約1200社が利用している。

内定者にはカラオケ、居酒屋などの割引が人気

ディスコの調査によると2020年卒の9割が、内定者が入社意思を決定するためには企業側のフォローが必要だと回答している。福利厚生のアウトソーシングサービス「福利厚生倶楽部」を提供する同社は、懇親会や社員面談などは多くの企業が実施しているが、「なかなか差がつきにくいフォロー内容」になってしまっているのが現状だという。そのため、広報担当者は、

「福利厚生に力を入れている企業は、従業員を大切にしていて働きやすい職場だと考えております。入社前から、事前にその福利厚生を体験してもらえば、そのことが内定者に伝わり、帰属意識を高め、内定辞退を防ぐことに繋がるのではないかと考えています」

と説明する。福利厚生の充実さをアピールすることが内定者辞退を防ぐことに繋がるという。

内定者向けの同サービスでは、国内・海外パッケージツアーやトラベルサポートといった"リゾートサービス"、自己啓発・レジャー・ビジネスサポート・飲食などの"グッドライフサービス"、eラーニングなどが利用できる。

「内定者に人気の福利厚生は、カラオケや居酒屋・ファミレスなど飲食店の割引です。利用した学生から、月々に使えるお金は決まっているので、普段から利用している店舗の割引がもらえるのは嬉しい、という声があがっています」

スーツ購入や引っ越しなど、入社にあたって必要な出費に関する割引や、社会人準備として新聞、美容室、ネイル、メガネ・コンタクトなどの割引も好評だという。

毎月自宅に通信が郵送されることで"親カク"対策にも

また、社内報・企業情報送付業務に相当する「内定者通信」を、内定者の自宅へ11月から毎月送付。通信には社会人になるための心構えや、おすすめの卒業旅行やスポーツクラブなどが掲載されており、それに関連して利用できる福利厚生制度を紹介している。

「内定者が親と同居している場合、毎月自宅に送付されるので家族の目に触れる機会も増えます。企業側は企業姿勢や福利厚生の充実さをアピールすることができ、内定者の親が入社を了承しているか確認をする"親カク"施策ツールのひとつにもなります」(同担当者)

同サービスはほかにも、社会人準備などに役立つeラーニングや、内定者の悩み解消をサポートするSNS機能も利用できる。今後は、「企業側の要望に応え、eラーニングの講座などを増やし、内容を充実させていきたい」と語った。