渡辺謙主演の舞台『ピサロ』の新たな出演者が発表された。
2020年3月にグランドオープンするPARCO劇場のオープニング作品第1弾として3月13日から上演される同作は、『アマデウス』などで知られる劇作家ピーター・シェーファーによる戯曲。太陽を父とし2400万人を従えるインカの王アタワルパを、成り上がりのスペイン将軍ピサロとならず者167人が生け捕りにしてしまうというあらすじだ。渡辺謙はピサロ役にキャスティング。
今回出演が発表されたのは、宮沢氷魚。同作が1985年にPARCO劇場で上演された際に渡辺が演じたアタワルパ役に挑む。宮沢は「今回、僕が演じるアタワルパはインカ帝国の王なので、まずは佇まいから堂々としなければと思っています。まだ稽古前なので、これからどうなっていくのかわかりませんが、自分を“太陽の子”だと信じ、彼を信奉するインカ帝国の民がいるカリスマ性のある役どころの印象があり、どんな王になるのか自分自身ワクワクしています」とコメント。チケットの販売は11月23日からスタートする。
■宮沢氷魚のコメント
来年3月に新しく生まれ変わってオープンするPARCO劇場のオープニング・シリーズ第一弾作品に出演できることは光栄ですし、1985年に渡辺謙さんが演じたアタワルパ役をいただけることは夢のような気がしますし、今から緊張しています。本作を読ませていただいて、こんなにとてつもない膨大なボリュームの脚本は初めてでした(笑)。ですが、全ての台詞に意味があって、言葉に重みがあるので挑戦しがいのある舞台だと思っています。
今回、僕が演じるアタワルパはインカ帝国の王なので、まずは佇まいから堂々としなければと思っています。まだ稽古前なので、これからどうなっていくのかわかりませんが、自分を“太陽の子”だと信じ、彼を信奉するインカ帝国の民がいるカリスマ性のある役どころの印象があり、どんな王になるのか自分自身ワクワクしています。
演出のウィルさんは、チームづくりを優先して演じやすい空気をつくってくれる。僕もそういったスタイルが好きなので、みんなが自由に参加できる風通しのいいカンパニーにしてくださると思います。これから始まる稽古や本番を心待ちにしています。
この作品はフィクションではありますが、歴史上に起きた事実を元にした内容です。ノンフィクションの要素もあって、観に来てくださった皆さんがある歴史の瞬間に立ちあったような気持ちにもなれると思います。是非劇場に来ていただけるのをお待ちしております。