ヤフー知恵袋に9月中旬、「友人の結婚式に呼ばれましたが、ありえない出来事だらけ」という相談がありました。相談者は恐らく若い女性で、スタッフのミスや雑さに怒りを訴えています。
まず披露宴会場への誘導ミスがあり、廊下で30分待たされ、披露宴では落とした布ナプキンを取り替えてもらえませんでした。相談者は「仕方がないので、我慢して膝の上にのせました」といいますが、
「こちらは3万も包んでいるんだから予備くらいは用意しとくべきでしょう」
と本音をぶちまけました。(文:篠原みつき)
突然のゲストインタビュー、何も知らないゲストたちはしどろもどろで地獄
同席した人が飲み物をこぼしてバターの器を濡らしてしまった際は、「交換しますね」と器を下げたスタッフがいつまで経っても戻ってきません。相談者が他のスタッフに説明したところ、戻ってきたスタッフは
「残りのバターをシェアしてください。新しいものは出せません。もともと、この数で合っています。多く出していただけです」
と言いました。しかし、4人分のうち1つ下げたので、3つの器しかありません。皆、「え?」となりましたが、仕方がないのでシェアしたそうです。
しかも、披露宴中に司会が突然、「ゲストの方々にインタビューします!」とゲストを指名し、「新郎新婦のことをどう思いますか?!」などと30分ほど聞いて回りました。相談者は、
「何も聞かされていない私たちゲストはしどろもどろに答え、地獄の時間を過ごしました」
と、苦い思いを報告しています。
ほかにも食器をガシャンと他の器に当てながら置くなど、スタッフの質の悪さに不快感は頂点へ。「花嫁と花婿は終始楽しそうに過ごしていたのが唯一の救い」としながらも、「私は初めて結婚式にお呼ばれしたのですが、こんなものなのですか?」と疑問を投げかけました。
筆者も過去に何度か披露宴に出席しましたが、こんな対応は経験がありません。これでは、せっかく来てくれた親戚や友人に申し訳ないでしょう。
ブライダル業界の不調ゆえ?良いサービスにはそれなりの金額がかかるもの
この相談は注目を集め、「安い式場なので、そんなものだと思います」「そこは三流ウェディング会場で安いだけが売りの式場です」などの回答が寄せられました。
ベストアンサーは「新郎新婦は披露宴スタッフの資質まで把握出来ないので式場任せです」というもの。「殆どのスタッフはバイト(なかには高校生も)ですから、不手際は付き物です」としつつ、自分ならバターや食器ガチャンはその場で厳しく注意するとしていました。
一方で、「布ナプキンは人数分しかないので仕方ない、落とした人の不注意」とする声も。安い式場では何でも必要数しか無く、高級レストランやホテルのようなサービスは期待できないということです。
ゲストインタビューは、盛り上がらなければ司会の技術不足で、「上手にリードできる司会なら予め質問事項や上手に受け答えできそうな人、人前が好きな人を調査します」という指摘もあり、なるほど納得です。
ブライダル業界は近年市場規模が縮小傾向で、長時間拘束して無理に契約させるなどのトラブルが多いと、朝日新聞も最近報じていました。結婚式をしない人が増えている昨今、悪い評判が立てば、業界はますます苦境に立たされてしまいます。しかし利用者も、良いサービスにはそれなりの金額、ということは意識した方がいいのかもしれません。