2019年09月27日 10:41 弁護士ドットコム
スーパーに響き渡る「申し訳ございません」。店員は平謝りすれど、客の怒りはおさまらない。そんな1日を終え、「今日みたいなことを初めてじゃない」とモヤっとした気持ちを抱えながら男性は帰路につく。
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脳裏に浮かぶのは迷惑客たちからの理不尽な暴言の数々。「安くしてって言ってるじゃん」「いいから土下座しろよ、土下座」ーー。何度言われても慣れるものではない。やっぱり傷つく。
「申し訳ございません」。ひたすら頭を下げる場面を思い出して肩を落としていると、遠くから「パパ!」という声が聞こえてきて…。
サービス業の労働組合などが加盟するUAゼンセンはこのほど、客からの悪質なクレームについての啓発動画「『僕にも家族がいて、人生があります。』by UAゼンセン」を公開した。
従業員に人を人とも思わぬ態度で接する客がいる。UAゼンセンには労働者から数多くの被害の体験談が寄せられている。
「一瞬でもいい、お互いに尊重される社会に近づくために、その従業員にも大切な人がいて、大切な人生を歩んでいることも考えてほしい、そう願っています」(担当者)
UAゼンセンは今年6月にも、悪質クレームの啓発動画(「悪質クレームを、許さない」byUAゼンセン」)を公開しており、今回が第二弾となる。