映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の追加キャストと場面写真が公開された。
2020年公開の同作は、水城せとなの漫画『窮鼠はチーズの夢を見る』と『俎上の鯉は二度跳ねる』をもとにした作品。不倫を繰り返してきた広告代理店に務める大伴恭一と、恭一の前に浮気調査員として現れる大学の後輩・今ヶ瀬渉の関係を描いたもので、妻に不倫の事実を隠す条件として「カラダと引き換えに」と提案する今ヶ瀬に戸惑う恭一が、7年間一途に想い続けてきたという今ヶ瀬のアプローチに振り回されながらも、徐々に今ヶ瀬と過ごす時間を心地よく感じ始めるというあらすじだ。受け身の恋愛ばかり繰り返してきた恭一役に大倉忠義、恭一への想いに葛藤する今ヶ瀬役に成田凌がキャスティング。
今回発表されたのは、吉田志織、さとうほなみ、咲妃みゆ、小原徳子。吉田は恭一に恋心を募らせる岡村たまき役、さとうは恭一の大学時代の恋人・夏生役、咲妃は恭一の妻・大伴知佳子役、小原は恭一の不倫相手・井出瑠璃子役をそれぞれ演じる。4人の起用について行定勲監督は「彼女たちは今ヶ瀬にとっては自分の恋路を阻む刺客的な存在。それぞれ全くイメージが異なるようにしたかった」とコメント。
場面写真には、恭一と今ヶ瀬が海を見つめる様子が写し出されている。
■吉田志織のコメント
色々な形をした感情を与え合い、受け取り合う。
人の原動力ともなる好きという気持ちに限界なんてなく、正解もなく、間違いもないと再確認させられるようなそんな原作が映画化し、自分がその作品に参加出来たことを本当に嬉しく思います。
行定組は初めてでしたが毎日が刺激的な日々でした。
この作品が沢山の方に愛され、楽しんでもらえると嬉しいです。
■さとうほなみのコメント
全員が全力で恋をして苦しんでもがいている、美しいだけじゃない人間の恋のお話だと感じました。
登場人物によっていくつかの恋模様があるので胸にグッとくるストーリーがあるのではないかと思います。
そして、10代の頃から夢であった行定監督の作品に出演することができていまだに泣いております。
大倉さんと成田さんの濃ゆい現場にはいられなかったので映像で観られることがとても楽しみです。
■咲妃みゆのコメント
私たちが、誰かを・何かを愛することによって生まれる感情や行動は十人十色で、こうあるべき!と他者は指し示せない純粋なものなのだと、この作品に携われたことで改めて実感しました。繊細なお言葉で的確に導いてくださり、納得のいくまで物語を追求なさる行定監督…今回初めてご一緒させて頂けたことを心から光栄に思っています。老若男女問わずお一人でも多くの方にご覧頂けたら嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致します!
■小原徳子のコメント
本気の恋をする相手が必ずしも異性とは限らない。自分が好きになった相手がそうなる可能性はいつだってある。
それがこんなにも純粋なものだと知ったら、私はそれを見ていたいと願ってしまうかもしれない、と、この作品に出会って思いました。
流されながらも葛藤する恭一を振り向かせたい女達の中で、私が演じた瑠璃子にも注目して頂けたら嬉しいです。
行定監督が描く切なくて甘美で艶やかな愛を、映画館で堪能してください。