展覧会『藤田嗣治 - Nude -』が9月26日から東京・銀座のNUKAGA GALLERY、12月12日から大阪・南森町のNUKAGA GALLERY OSAKAで開催される。
「乳白色の下地」と呼ばれる独自の技法で知られるレオナール・フジタこと藤田嗣治。白色下地に鈴木春信や喜多川歌麿らの浮世絵から発想を得た黒く繊細な輪郭線で描いた裸婦像はパリで高く評価された。
『藤田嗣治 - Nude -』では、1920年代から1930年代前半の間に藤田が描いた裸婦像を中心に、同時代に描かれた静物画やデッサンを展示。会場では3番目の妻リュシー・バドゥをモデルにした『長い髪のユキ』をはじめ、1930年代を通して藤田のミューズであったマドレーヌ・ルクーの肢体が伝統的な横たわる裸婦の構図で描かれた『横たわる裸婦(マドレーヌ)』、藤田の静物画の代表作とされる『バラ』『マッチ箱のある静物』などの作品が並ぶ。