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"呼吸する靴"ジェオックスがミラノで新作発表、ファッション性をさらに強化

2019年09月25日 13:32  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ミラノで行われた展示会の様子 Image by: FASHIONSNAP.COM
イタリアのライフスタイルブランド「ジェオックス(GEOX)」が、ミラノファッションウィーク期間中に新作となる2020年春夏コレクションを発表した。


 ブランドはイタリアの有名なワイン農家の一族に生まれた創業者のマリオ・モレッティ・ポレガートが1995年に立ち上げた。同氏は仕事で訪れたアメリカで蒸れた足の不快さを解消するためにラバーソールに穴を開けたことがきっかけで、独自のアウトソールを開発。「呼吸する靴」という一貫したコンセプトを持ったこれらのシューズプロダクトは、水を通さず空気を通す素材「メンブレン」をトレッドとミッドソールの間に使用し、靴内の通気性と快適さを確保している。このユニークで画期的な技術は特許として登録されている。
 2020年春夏の新作は、古さと新しさの融合をテーマに、歴史的な建築物の中庭に面した回廊に展示。通気性の良さやクリーンさを強調するため、「呼吸する靴」をイメージしたというミストが入り口に設置され、フットフェアとアパレルが披露された。
 ブランドでは「イタリアのDNA」「イノベーションと技術」「サステナビリティ」を三本柱のメッセージとして重点に置いたアイテムを展開。強化しているメンズはスニーカーを主力商品に据え、メタリックや異素材の組み合わせ、チャンキーソールなどトレンドを意識したデザインを取り入れているほか、ソックライナーを取り外して水洗いすることができるタイプなど、機能性を持たせている。ハイテク素材を多く使いながらもレザーと組み合わせることで、シャープさやラグジュアリーなイメージを打ち出した。ウィメンズは蛇やトラ柄、アフリカンインスパイアの柄が施されたサンダルやエスパドリーユ、スリッポン、ウェッジソールなど、ファッション性の高いコレクションをはじめ、ニット素材のソックタイプやネオンカラーを配したスニーカーをラインナップし、様々なオケージョンのフットウェアを展開する。
 ブランドには、多くのメゾンブランドのシューズを手がけてきたエルネスト・エスポジート(Ernest Esposito)が2018年に加入。これまでは快適なシューズというイメージが先行していたが、近年は特にデザイン性に力を入れており、今後は既存の顧客と共に若年層へのリーチもさらに広げていきたいという。