マツコ・デラックスさんが、9月21日の「マツコ会議」(日本テレビ系)で、芸能関連業界での就職を目指す若者にアドバイスを語った。
その日の放送では、芸能界やファッション業界などで働くスキルが学べる都内の専門学校を特集。インターン生として実際に現場で働いているという男性が、タレントに何を求められているか察するのが難しいと語ると「そこはそんなに気にしちゃダメ」と話すマツコさん。
「身の回りのお世話をしているマネージャーはマネージャーとは言わない。仕事の話により密に入ってくる人をスタッフはマネージャーとみなす。早くそこにたどり着けるように勉強するのが第一。身の回りの世話をするのが最終目標ではない。タレントの言うことなんて全部聞いてやる必要はない」
と、一緒に仕事をしている人達と同じ土俵に立つことが本当のマネージャー業であると助言した。(文:石川祐介)
芸能マネージャーに"キャラ"は必要なのか問題
マツコさんは続けて、現場に行ってタレントの傍にいることがマネージャーの仕事だと思わないほうが良いという。
「現場に行っても勉強できることは少ない。オフィスにいるデスクさんの横で、『どんな電話がかかってくるのか?』『どんな話をしているのか?』を聞くほうが、よっぽどマネージャーとして勉強になる」
実際にマネージャーとして働いている人が、取引先とどういったコミュニケーションを取っているのかを理解し、そのコミュニケーションを自分ができるようになるかが大切だと語った。
また、今現在マネージャーとして働いている男性からも「営業に行く際、所属者を売り込む前にまずは自分を知ってもらいたいのでキャラが欲しい」と相談を受けるマツコさん。
「よく言われる話だと、マネージャーがその日の反省会とか次の番組の傾向と対策をやってたから。タレントに対して愛情を持っている人は強い」
キャラや個性ではなく担当しているタレントとの絆が深ければ、自ずと顔を覚えてもらえるようになり、マネージャーとして成功する、ということのようだ。
ネット上では、「直接事務所入って出来る人の下について、自分からガツガツ行って覚えないと敏腕マネージャーにはなれないと思う」という声も。マネージャーは資格が必要な職種でもないので、芸能専門学校に通うことに意味があるのか、という意見もあった。
一方で、マネージャーに関するアドバイスだったが自身の仕事にも当てはまることだという声も寄せられた。目の前の仕事に囚われすぎず広い視野を持って取り組むことは、デキるビジネスパーソンの必須条件と言える。芸能界は特殊な業界だと考えられているが、意外と一般業界と共通点が多いのではないだろうか。