このほどスペインの観光地で撮影された、泥酔した女性が電動カートで運ばれる様子を捉えた動画が人々の笑いを誘っている。旅行では解放感から羽目を外してしまうこともあるが、女性が撮影された観光地の地元住民はマナーの悪い旅行者にうんざりしているようだ。『The Sun』『Fox News』などが伝えている。
【この記事の動画を見る】スペインのバレンシア州にあるベニドルムは地中海に面しており、人気のリゾート地である。そのベニドルムのパブやバーが立ち並ぶ繁華街で撮影され、今月13日に投稿された泥酔した女性の動画が話題となっている。
動画では、初老の男性が運転する電動カートの荷台に仰向けになって口を開けたまま眠っている女性が乗せられていた。明らかに泥酔した女性は両脚を広げて足を男性の脇にある手すりにのせ、両腕も広げた状態で左右にぶらぶらと揺れている状態で電動カートで運ばれている。
電動カートを運転する男性は苦笑いしながらも歩道を運転しているが、女性のその姿に周囲からは大きな笑い声があがり、写真を撮る者もいた。そして歩道に群衆が集まったため、男性が電動カートを一旦急停止させると女性が驚いて頭を上げる様子があった。
この動画は撮影者によってTwitterに「ベニドルムへようこそ」と投稿され、既に160万回以上も再生されている。動画はSNSで多くの人に笑いをもたらしたようだが、なかには否定的な意見もあった。
ロンドンに住むユーザーは「これは私達イギリス人にとって汚点とも言えるわ」とコメントし、他にも「イギリス人が海外でやらかしていることについて本当に恥ずかしく思うよ。スペインの人達が泥酔したマナーの悪い旅行者に抗議していることも私は知っている」という意見もあった。
実はベニドルムでは近年、泥酔した旅行者による暴行騒ぎなどマナーの悪さが問題視されており、そのほとんどがイギリスからの旅行者だという。そのため昨年5月に英旅行者に向けてのマナーキャンペーンを開始し、啓蒙ポスターを繁華街に掲示した。
ポスターには酔っ払いやマナーが悪い者へ罰金を科すことも告知していたが、実際にはあまり効果が無かったようだ。地元住民からは「行政がしたことは時間とお金の無駄で終わってしまった」と嘆いていたことを『Express.co.uk』が伝えている。
このたび動画に捉えられた女性はイギリスからの旅行者だという確証はないものの、一部のイギリス人やベニドルムの地元住民にとって動画は面白いものとして映らなかったようだ。
画像は『Kid Cookster 2019年9月13日付 Twitter「Welcome to benidorm」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)