女性のハイヒール・パンプスの着用強制に抗議する「#KuToo」運動が広がる中、女優の"はるかぜちゃん"こと春名風花さん(18)が社会学者の上野千鶴子さん(71)を批判する一幕があった。
上野さんは9月22日、ツイッターで「#KuToo」について投稿。9月20日付の朝日新聞に掲載された#KuTooの署名広告に、自身が理事長を務めるNPO法人ウィメンズアクションネットワークが参加したことを報告し、
「わたしは重度の外反母趾、ハイヒールの靴は全部捨てました。こんな不自然な靴を美しいと感じて履いているなんて野蛮だと思う」
とツイート。これに対して、春名さんは24日、ツイッターで強く反論した。
女らしさの強要も、女らしさの否定も「どちらも他人の権利の侵害だと思うのよ」
春名さんは「好きでヒールを履いてる人のセンスまで野蛮呼ばわりする行為の方がよっぽど品がないし野蛮だわ」とコメントし、さらに、
「『女性らしさや女の子らしさ』を他人から強要されるのも、『女性らしいと言われるハイヒールや、女の子らしいと言われるピンクが好きなこと』を他人から否定されるのも、どちらも他人の権利の侵害だと思うのよ」
と思いを綴った。
リプライ欄には「履かない選択をする権利を得るのと履いてはいけないというのとは違いますよね」など同意の声が多く寄せられた。上野さんのツイートにも、自分の意思でヒールを履いているという女性から「息がつまりそう」といった声が寄せられた。
#KuTooは本来、"強制"に反対する呼びかけであり、ヒール"排除"のためのものではないと考えている人が多いようだ。一方、「『過去の自分』を全否定したくなるくらいに外反母趾が辛いのでしょう」と上野さんを慮る声もあがった。