食パンを自動製造できる専用ロボット「Mini Bakery」が米国のスーパーに導入される
2019年09月22日 09:01 Techable
アメリカ北東部で400店舗以上を展開するスーパーマーケットチェーンStop & Shop(ストップ・アンド・ショップ)は、2019年9月、食パンを自動で製造するロボット「Mini Bakery(ミニ・ベーカリー)」をマサチューセッツ州ミルフォードの店舗に導入した。・本格的な食パンをオンデマンドで自動製造ワシントン州ワラワラのWilkinson Baking Company(ウィルキンソン・ベーキング・カンパニー)で開発された「Mini Bakery」は、ミキシングから成形、発酵、焼成、冷却までのプロセスを自動化し、1時間あたり10斤のペースで本格派の食パンを製造するロボットだ。
水の温度から、ミキサー速度、発酵温度まで、センサーが常時モニタリングし、小麦白パンや全粒粉パン、サワードゥパン、ハニーオーツパンなど、様々なバリエーションで、高品質な食パンを安定的に製造できる。
「Mini Bakery」は、人手をかけることなく、店舗内で食パンを自動製造することで、焼きたてのものを消費者に提供できるのはもちろん、食パンを輸送するためのコストや保存のための人工添加物を必要としないのが利点。
Wilkinson Baking Companyによると、店舗では、18%のパンが販売期限まで売れ残り、廃棄されているが、「Mini Bakery」は、日々の需要に合わせてオンデマンドで製造できるため、廃棄量を1%未満に抑えられるという。・Stop & Shopの店舗で導入をすすめるStop & Shopでは、ミルフォードの店舗に「Mini Bakery」を設置し、店内で製造した焼きたての食パンを3.99ドル(約430円)で試験的に販売。
今後は、他の店舗にも「Mini Bakery」を導入していく計画だ。(文 松岡由希子)
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