会場の中央にはゴールドのヤシの木がそびえ立ち、コレクションはジャングルをテーマに構成。序盤はパワースーツをベースにミニドレスや肩を強調したシルエットのジャケットスタイルが登場し、鮮やかなグリーンのマーブルカラーやネオングリーン、ピンク、オレンジ、タイダイといった鮮やかな色柄、そしてボディコンシャスなアイテムが目立った。
最後のモデルがランウェイを終えると、会場には「OK, Google, now show me the real jungle dress」というアナウンスが響き、壁に設置されたスクリーンにグリーンのドレスを着たジェニファー・ロペスの画像が映し出された。すると、大胆なシルクシフォンドレスをまとった本人が登場。会場は歓声に包まれ、スタンディングオベーションの中、貫禄のあるウォーキングで会場を一周した。
ドレスは2000年にジェニファー・ロペスがグラミー賞のレッドカーペットで着用した"ジャングルドレス”のオマージュ。20年前の当時、グーグルの画像検索機能がまだない時代だったが、ジャングルドレスがセンセーショナルな話題を呼び、画像の検索機能が開発されるきっかけになったという逸話が残っている。今回のショーでは、当時のドレスを現代的にアップデートしたという。
ジェニファー・ロペスに関しては、ショーの前から関連するヒントが散りばめられていたと言える。招待状はグーグルイメージの検索画面がプリントされた冊子で、ショーの終盤にJ.Loのヒット曲「Love Don't Cost a Thing」がBGMで流れたり、モデル陣の最後に登場したアンバー・バレッタ(Amber Valletta)は2000年春夏コレクションの当時のランウェイショーでジャングルドレスを着用したモデルだったのだ。
フィナーレでは、デザイナーのドナテッラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)とジェニファー・ロペスが共に登場し、パワフルなムードでショーを締めくくった。
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