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日本初のバスキア大規模展が内部公開、ZOZO前社長 前澤友作氏所有の作品など世界から130点が集結

2019年09月20日 18:42  Fashionsnap.com

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ジャン=ミシェル・バスキア Untitled,1982 oilstick,acrylic, spray paint on canvas 183.2×173cm Yusaku Mezawa Collection, Chiba Artwork©︎Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York Image by: FASHIONSNAP.COM
ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の日本初となる大規模展「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」が、森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ)で9月21日から11月17日まで開催される。9月20日の今日、開催に先駆けて関係者向けに会場内部が公開された。
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 バスキアは1960年にアメリカ・ニューヨークのブルックリンで誕生。アル・ディアス(Al Diaz)とともにSAMO©として活動し始め、次第に知名度を高めた。1982年には国際美術展「ドクメンタ 7」に最年少で参加し、1983年に現代美術の特別展「ホイットニー・バイエニアル」に出品。アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)やキース・ヘリング(Keith Haring)といった現代美術の巨匠たちとも交流が深かったほか、度々日本を訪れ様々な影響を受けたという。1988年に27歳で逝去するまでにドローイング2,000点以上、絵画作品1,000点以上を遺した。
 同展では、「路上というスタジオ」「英雄たち」「カートゥーン」「メイド・イン・ジャパン」「自画像」「言葉」「ドローイング」「サンプリングとスクラッチング」「晩年の作品」の9つのテーマを設定し、世界各地から集めた絵画やドローイングなど約130点の作品を紹介。ZOZO前社長の前澤友作氏が2017年にバスキア作品では過去最高の落札額である約123億円で落札した作品をはじめ、日本のカルチャーや社会的な背景に影響を受けた作品、オブジェ、素描、映像作品などが並んでいる。キュレーションは、バスキア研究の世界的権威ディーター・ブッフハート(Dieter Buchhart)氏が担当。ミュージアムショップでは、バスキアの作品のモチーフをあしらったマグカップやトートバッグなどのほか、スケートボード、ベアブリックといった遊び心のあるアイテムもラインナップしている。
 関係者向けのギャラリートークに参加予定だった前澤氏は、台風15号により被害を受けた千葉県の復興作業に参加するため欠席。書面を通じて、今回貸し出した作品について「本展覧会にお貸出しする前に2ヶ月ほど自宅のリビングに掛け、生活を共にしていました。圧倒的な存在感で一瞬でリビングルームの空気が変わりましたが、それは威圧感のようなものとは違い、温かさや癒しを伴うとても心地の良い変化でした」とコメントした。なお、ZOZOは同展の特別協賛として開催をサポートしている。
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■バスキア展 メイド・イン・ジャパン会期:2019年9月21日(土)~11月17日(日)場所:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)住所:東京都港区六本木6-10-1公式サイト